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12年前の夏を思い出し、変わってしまったことの多さに気づく


散歩の途中に地元の夏祭りに寄った。
食べたいのがあったら買って帰ろっかな、くらいの軽い気持ちで。
あと最近の祭りってどんななのかなって気になって。


19時過ぎに寄ったけど、あの頃の夏祭りってこんなに明るかったっけ。
屋台の灯りがもっと煌々と明るく見えていたような。

夏祭りって確かにこんなにぎゅうぎゅうになって歩くものだったな。

中学のとき一緒に来た友だち、元気してるかな。


しんこ団子と冷やしきゅうりがすきだった。
しんこ団子、当時1本60円だったな。5本で600円になっていたよ。

最近ふわっふわのかき氷が人気だけど、ざっくざくのこのかき氷も残ってほしいな。
イチゴやメロン味より、私はハワイアンブルーだった。

真新しい屋台ってそんなにないんだ〜って思った。屋台は屋台で、変わらず今年も夏祭りの中にあり続けていた。


当時のことが断片的に思い出された。
かき氷を食べながら10年以上前を思い出しながら帰っていると「綴じゃん」って声がして、かき氷から視線を上げた。

当時この夏祭りに一緒に来た友だちだった。
娘と母親と3人で手を繋いで、お腹には2人目が。来週産まれるらしい。
あの人混みの中で揉まれないか心配になった。


12年の月日が流れて、いろんなことが変わった。

私は人と待ち合わせをせずに、ウォーキングの帰りにひとりで飲みの足しを探しに夏祭りに寄った。
当時一緒にこの空気を楽しんだ友人は、2児の母となり雰囲気も落ち着いていた。

変わってしまったことが悲しく感じられた。
変わって当たり前だけど、ときどき変わらない何かが欲しくなるときがある。


家に着いてビールを開け、宇多田ヒカルの曲をかけ、買ってきた唐揚げと作り置きををつまみながら夕食をつくる。明日のお弁当用に唐揚げを取っておこう。
わんちゃんにもご飯を、お芋も添えて。


今の私に、誰かとともに生きる覚悟や新たな命を授かる覚悟はないって気づいた。
自分のスピードで歩いて自分のすきなものを食べて、自分の時間が欲しい。


自分以外の人との幸せも考えてみたいとも思うけど、やっぱりまだ思い切れない。
きっと友人のような選択も幸せなんだろう。だけど私からすると結婚とかって失うものが多い気がする。


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