アナバスについて2
アナバスの前世のレイティアの魂と同じ体を共有して生きていた、『お兄ちゃん』。
彼は妹が窮地の時にだけ出て来て助ける。
魔力量は圧倒的にお兄ちゃんの方が上で強かった。
この人達の生きる幻界では、物質よりも非物質の質量が多くて、一つの肉体に二つの魂が必ず宿る。
で、大体の場合強い方が弱い方を食べてしまう。
お兄ちゃんは生きていたくないので、さっさと自分を喰えと妹に言う。
でも妹は弱い自分の方が喰われるべきだと頑として譲らない。
お兄ちゃんは毎日毎日数百年も後ろ向きな言葉ばかり妹に投げかける。
妹もそうなると神経もすり減るし、とても不安定になる。
幻界の女王である妹、ラヴィエラはその不安定さゆえに長らく愚王と言われてた。
誰かがラヴィエラを屠ろうとしてもめちゃくちゃ強いお兄ちゃんが倒してしまう。
不安定な女王を戴いた幻界は数百年もの間落ち着かない統治で住民は困惑してた。
この人達、本当は大悪魔の作中に出そうか悩んだけど、結局やめた。
時間軸的には全然リル達と被ってるし、元々ラヴィエラは明るく社交的な性格なので魔王とも交流してるだろうし、会ったエピソードを書く事は可能。
リル達が会った頃にはラヴィエラとお兄ちゃんの関係も落ち着いて来た頃なので、ラヴィエラは安定して、明るく陽気な人になってる。
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