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ツーソンジェムショーとは
みなさんは「ツーソンジェムショー」をご存知でしょうか?日本では「ツーソンミネラルショー」という言葉の方がよく知られているかもしれません。
ツーソンジェムショーとは、アメリカのアリゾナ州にあるツーソンという街で、毎年1月中旬から2月上旬にかけて開催される世界最大の卸販売、宝石ショー、化石販売をまとめたイベントです。
ツーソンジェムショーで取り扱われている商材は、宝石、ルース、鉱物、パワーストーン、化石、隕石など様々で、世界中からベンダーおよびバイヤーが集まります。
ツーソンジェムショーには誰でも参加できるのか?
ツーソンジェムショーは、誰でも参加できます。
宝石やジュエリー、さらには天然石を販売している業者さんや個人の多くはツーソンジェムショーで買い付けされています。
最近では、ハンドメイドジュエリーに使う「ルース」を買い付けるために、個人がツーソンジェムショーで仕入れているケースが増えています。
新しくビジネスを始めたい人たちが、ツーソンジェムショーで安く仕入れて日本国内で販売するパターンが徐々に増えてきました。
時代の流れと共に変化するツーソンジェムショー
ツーソンジェムショーの様相は時代の流れとともに変化しています。この流れを理解することでツーソンジェムショーをより有効に活用できるかもしれません。
1980年代から2000年代にかけては、鉱物学の専門家や大学教授、そして鉱物収集が趣味の人が中心で「アットホーム」なイベントでしたが、インターネット販売が盛んになった2010年以降は、ネット販売に従事する業者や個人が中心となり「店ごと買う」ような卸販売の趣向、つまりビジネス色が強くなりました。
一方、2020年以降は、卸販売よりもインスタグラムなどを使った個人売買のトレンドを受け、卸販売よりも小口販売が主流になっています。
ツーソンジェムショーは卸販売イベントとして定着した昨今ですが、2020年以降は徐々に個人向けイベントになりつつあります。
その証拠に、大口販売を得意とする多くのベンダーが不参加を決め、代わりに小口販売店が出店する流れができつつあります。
日本人はツーソンジェムショーに行く価値があるのか?
日本人はツーソンジェムショーに行く価値がなくなりつつあります。
みなさん実感しているように、先進国の中で日本円だけが極端に弱い状態が長らく続いているため、日本人がアメリカで買い物することはとても大変な時代です。
また、賢い消費者は日本の業者から買うのではなく、海外サイトやインスタグラムを通じて、海外業者から直接買うようになりました。
これまでは英語や決済、そして配送などが懸念点でしたが、インターネットの発達によって、これらの懸念点はほとんど払拭されています。
つまり、日本の業者がツーソンで買い付けることは、これまでに以上に経費がかかることに加え、仕入れた物が売れない(消費者が別のルートで購入できる)事態になりやすい訳です。
2010年代までは、ツーソンで安く仕入れることができただけでなく、日本市場で売れる状況だった訳ですが、2020年以降は状況が変わっています。
このような背景から、日本人がツーソンジェムショーに気軽な気持ちで参加することはおすすめできません。経費の回収の目途が立たないのに行くのはやめた方がいいでしょう。
どうすればいいのか?
無理にツーソンジェムショーに行かなくていいと思います。
どうしても手に入れたい物がある人や、仕入れが間に合わない、在庫がないといった事情がある場合は、代理購入を利用するのがおすすめです。
ツーソンジェムショー歴約20年の僕があなたの代わりに仕入れを代行します。手数料がかかりますが、ツーソンに行くよりも遥かに安上がりです。
この記事で解説したように、これからの時代、海外買い付けは代行を利用するのが賢明です。
まとめ
ツーソンジェムショーは宝石や鉱物、そして化石などの卸販売イベントです。しかし、時代の流れとともに、その姿が変わっていることに気が付くことが重要になっています。
社会情勢、日本市場の動向、そしてツーソンジェムショーの変貌を総合的に見極める必要があることを理解してもらえればと思います。