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笑み男をクリアしたよ その1

プレイ時間は体験版とトータルで10時間か15時間くらい?
とっても面白かったし、色々な感情が湧き上がって夢中になって遊びました。でも少し気になるところもあったり。
こみ上げる気持ちを落ち着かせるためにも、感想を書き散らそうと思う。

今回はネタバレなしの感想から書いていく。
主に体験版の話から。

体験版のちからってすげー!


ファミコン探偵倶楽部の笑み男は購入予定に無いゲームだった。
もともとファミ探はリメイクが登場した時点から興味はあったけれど、もし遊ぶとすればリメイクから順番に触っていこうという気持ちで居た。

ところが公式が体験版を大サービスしてくれたところから急転直下で購入に至ってしまった。
どれどれ、リメイクを触る前にどんな感じのゲームなのか、最新作で手触りを確認しておこうか。そのくらいの気持ちで体験版をダウンロードした。この体験版がやけに面白くて、続きが気になる丁度いいところまで遊ばせてくれた。そしてまんまと買った。商売がお上手だ。

体験版のこの辺りで心を打たれて、ストアの購入ページに飛んだ。

私と同じように、ファミコン探偵倶楽部シリーズを遊んだことのない人は、体験版を触ってみて「あ~こういう感じね」と納得出来るかもしれない。シナリオの先が気になったらぜひ買ってみてはいかがだろう。
聞き込み大好きマンなのであらゆるコマンドや調べられるアイテムを総当りするのは楽しかった。

話の展開もミステリーと人間ドラマが五分五分といった感じでとても心地よかった。今はなき「火曜サスペンス劇場」のような空気感を触れた気がして胸が熱くなった。全編がフルボイス、声優が豪華なのも相まって、本当に長編ドラマを見ているような気持ちになれる。

イラストの多さにも驚いた。キャラクターだけでなく、背景も動く。パターンも多い。車の絵なんか、スライドして表示するだけで済ませがちなところをタイヤがちゃんと駆動するアニメーションになっている。
まさか……全部、描いてるのか……?と当たり前だけれど恐れ多いことに気付かされる。ソフトのお値段が少し高めなのは、声優だけでなく、こういうグラフィックに力を入れまくっているからなのかな、と素人は開発に思いを馳せたり馳せなかったりする。

体験版ではよし江さん(上の画像)のキャラがとっても素敵で、このキャラクターのおかげで製品版を買うに至ったようなものだった。優しさと寂しさが同居している、愛情深いおばあちゃんの希望に、俺はなる!

ここで小言なんですが、個人的には男女関係の取り扱い方が若干シックリこなかった。な、なんか……みんな、やたらと恋してない?
私が潔癖すぎるだけかもしれん。そこのところも、気にする人が居れば体験版で確かめてみて欲しい。

ある登場人物とよし江さんが愛したナスの花の話。

ミステリーも勿論だけど、人間模様が味わい深いゲームだと思う。
ストーリーは一本道なので迷うことがない。ぶっちゃけ「犯人はだれ?」と検索してしまえば一瞬で出てくるはず。
だが、このゲームの一番美味しいトロの部分は人々の感情の描写なのかなぁと思うので、まあネタバレは見ないに越したことは無いけど、もし万が一ネタバレを見ちゃったとしても、遊ぶ価値はあると思う。
価格が高いと思ったらセールを待つのも良いかも。

不可解な事件、そして笑み男という存在の謎を明らかにできるのか?
事件に関わる人々はつつましい幸福が得られるのか?
それを見届けるのがプレイヤーの役割、といった趣きのゲームだ。
ぜひともドラマの終わりまで見届けてみてほしい。


元気があれば、若干のネタバレ?があるような感想も書くかもしれない。
書けたらいいね。