今日は自分が生きる最後の日
「今日は自分が生きる最後の日」
いつからか、そんな風に思い
この文字が部屋の壁に貼ってある。
急に旅立つ時がくるかもしれない。
でも一方で、旅立ちたくてもそれが出来ない時があるかもしれない。
「立つ鳥跡を濁さず」
できたら人に迷惑を掛けたくないが
人は生まれた時から誰かのお世話になっている。
人に迷惑をかけたらいけない、なんて
きっと出来ないんだろう。
「神様、いつでもどうぞ私を迎えに来てください。」
自分があの世に旅立つ日は、自分で決めていると聞いたことがあるが、
私にはもう何も残っていないし、失うものも何もない。
家族も、家も、お金も、財産も……
だけど、唯一持っているもの、
それは心の平安。
いつも幸せで感謝の気持ちを抱き、
こうして生かされている。
喜びに満ちた毎日には感謝しかない。
心の孤独はとても辛いけれど、
私には仲間がいて、少しの食べ物がある。
欲を言えば、もう少し自分の経済が豊かになればと思っている。
「神様、私を活かしてください。
私はあなたにすべてをお任せします。
どうか、あなたの意のままに私を動かしてください。」
私は使命を全うして死んでいきたい。
この地球で良きことも悪きことも思う存分経験してきたから、
最後は力を振り絞って生き抜きたい。
「神様、今日もどうか私をお守りください。」