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家庭でできる自然療法を読んでみた

先月の売り上げを月末で閉めたところ、先月もばっちりと大幅に売り上げが落ちていたことが明確に判明したと同時に、取り扱いの問屋の酒屋さんから<9月で送料の見直しです>とのFAXが届き、絶叫した。

メーカーの営業さんが日中に来られて挨拶したばかりだったので、「…あたくし、(店畳んでも)メーカーならもしかして就職できるんじゃない?」とマサちゃんにいうと、「あなたに会社勤めは無理」と一蹴され、また泣きながらPCに向かっている本日である。

悩みがあるときは、己同様に悩みがありそうな人を眺めたくなるものだけど、休みの日に国立図書館に行ったらあちこちでいろんな資料と大にらめっこして、いかにも頭を抱えているたくさんの人がいて、嬉しくなった。(悩んでるのはあたくしひとりじゃないのね…!)(主人公ごっこ)

あの~、どうやったら健康になりますかね?の話

ところで、店には体調を崩されたり、病があって病院に行き、薬を飲むだけでは根源の治療にならないなあ…と感じている人が、インターネットの大海原を彷徨って、身体に良いもの、売るところ…!といって真澄屋にたどり着くときがボチボチある。

買い物ついでに自分の身の上をざっと話し、「どうしたらいいですかね?」と聞かれるときもままある。

そういうときに、マサちゃんが毎度のように取り出す本が東城百合子著の”家庭でできる自然療法”である。
この本にはあらゆる病に対しての自然治療のやり方が書いてあるので、それを見ながら「この病気にはこういう食事療法や手当法があってね、」と対処へのアドバイスをするという流れを何度も見てきた。

そのたびにマサちゃんにならい、何度も眺めたことはあるけど、意外と分厚いので一部を読んだだけで読んだ気になっていたけれど、この際だから自然治療入門から手を付けてみるか!と思イタチ、一通り読んでみることにした。


ある種辞典のような、その本には本当にあらゆることが書いてあるんだけども、これを読みながら思ったのは、”病気にならない、常に健康体を目指す”というのはまじで私から見たら夢物語だな~ということだった。

それよりも大事なのは、いかに不調をいち早く察知して、それをどれだけ早く治せるか。また、そのための対処法をどれだけ自分の中に持つことが出来るかということなんじゃないだろうか。

というのも、私は筋金入りの貧血持ちなんだけれど、病ってま~~~じで治すの時間がかかるから…!というのを超絶体感しているためである。


著者の東城さんは大正14年生まれの方で、23歳の時に当時不治の病として知られていた結核を患った。皆と同様に西洋医学で治療をしたけれどなかなか成果が出なかった。そんな中、兄の勧めで一日一食の玄米菜食に切り替えたところ、命をつなぐことが出来、その後その経験を生かして自然療法・食療の普及を熱心に行うようになる。94歳まで生き、大往生だという話を聞いた。

その方が40代の頃、自身の経験や周囲への自然治療などの体験を元に書いた本が、〈家庭でできる自然療法〉であり、未だに使われている自然療法の手引書といえる。


とにかく書にて語られるのは「玄米をよく噛んで」「動物性と白砂糖は血を酸性のドロドロにして病原菌を繁殖しやすくするので、なるたけ控えて」「その時期にあるものを適切に食べて」「運動もして」「腸を良く動かしていれば腎肝も健やかに」ということだった。
手を変え、品を変え、語られる。

健康って時間と手間がかかってめんどくさいね。けど健康でいたいねという堂々巡りの話

読んでいて思い出したのが、東京で一人暮らししていた家を引き払い、真澄屋で働き始めたころのことだった。

あの頃はとにかく本当に疲れやすくて、仕事をしているとあまりにも疲れるのでお客さんの波が引いて仕事がひと段落すると、毎日のように15分~1時間程床に座布団をひいて昼寝していた。
風邪をひいたり寝込んだりする機会も多いし、ちょっと出かければ人あたりもしてぐったりするなんてしょっちゅうで。

働いて2,3年と時間が経っていく中でそれらは少しずつ回数が減っていき、わざわざ打ち直した昼寝用長座布団もあまり使わない場所に仕舞われるようになったから、きっと働き始めで慣れるのに一生懸命だったんだろうと考えていた。

けれどきっとあれは”好転反応”だったんだなあ。

”好転反応”というのは、いわく

玄米自然食をはじめ治病に向かって食生活を変え、自然の手当法の実行を始めていきますと、色々身体に変化が起きてきます。血液が酸性からアルカリ性に変って今までとは違ってきます。
すると人によっては悪くなったのでは?と思われる症状が起きてきます。
風邪でも引いたような症状と共に熱が出たり、(略)その他色々と違った症状が出てくるかもしれません。全く何もなく元気に元気になる方もいますが、もしこんなことがあっても驚いたり不安がる必要はありません。それは良くなるための好転の反応です。体に必要な栄養が回り、血もきれいになると今まではどうしても出せなかった毒素や老廃物を細胞が活発に動き出して押し出します。薬では果たせなかった大革命が始まったのです。

という。これを何度も繰り返し、健康体に向かっていくそうだ。

私は真澄屋で働く前も、外食は多かったが、別に凄まじく不健康な生活をしていたわけではない。(と思ってはいる)
けれど、きっと身体は限界に感じていたのかもしれないなと改めて当時を振り返る。

数年経って、店で働き始めたころよりはよっぽど体調もいいし、まともな生活をしているけれど、それでも万年貧血症はなかなか治らないし、外食に行けば食べ過ぎて腹下し、翌日は土色の顔で青い汗をダラダラ流すことだってたまにある。(ついこないだの話)

東城先生の本で個人的に一番腑に落ちて、一番耳が痛かったのは、

病というのは日々の生活の中で少しづつの蓄積で至るものであり、一年かけてこしらえた病は、2年かけて治すという心づもりをしなければいけない。

ということだった。
運動だって1週間頑張ってやったとて、何年ものぐうたらで蓄積されたものがたった一週間で消えるわけがないし、ヤマ張るだけのテスト勉強も、試験はクリアできても記憶からはすぐ消え去る。
健康って、、、時間も手間も、、、超かかる。
めんどくさい(言った)

これ一冊で、すぐさまどうにか健康になるわけじゃなし、薬をつかったとて、結局生活。生活を見直さなきゃいけない、ということが、この本を読んで改めてよくわかるのが本当によかったなあ

気づいたときにはわりと深刻な貧血持ちだったわたしは、これからも長い事貧血からくる色々な症状と付き合っていかなければいけないし、その間にいろんな不調に見舞われることも多くあるだろう。そんなときにたまに本を見直したりして、自分に合う「しんどいときはこうする」という手段をたくさん習得していきたいよ~~~!と、そんなことを考えたりした。

ジェンダー的価値観の話

でも一個注意しなければいけないのは、著者は大正生まれの方で、この本も昭和の半ばに書かれたものなので、ジェンダー感としてはぼちぼちうるせ~~~!といいたくなる部分もあるよ。婦人系の病気にはどうしても色が濃かった。

あとジェンダーとは少し逸れるけど、いやいやwwwそれはwwwいったい何がどうしてどうなってそうなったんやwwwみたいな体験みたいなのも書かれていて、信じるかどうかは置いといても、興味深かったな~。

そいや兄の結石はふのり食べたら自然に出たよの話

そういえばすっかり忘れていたけど、うちの長男は10年程前に尿路結石で痛みにのたうち回り、救急車に運ばれたことがあるが、結石を取り出すのに手術をした方がいいと言われて、手術をしたくない兄が駄々こねていたので。
なのでマサちゃんが自然療法の本を読んでみたところ、「結石の特効薬はふのりです。」と書かれていたのでそれを実践してみたところ、あまり薬も使わずに大きい石が解けて小さくなって、排泄と共に出てきたことがある。
それ以来定期的にふのりを食べるようにしている兄だが、今のところは再発はなさそう。みたいな実体験が家族にあるので、自然療法のことを信頼していたんだな~というのを思い出した。

まあ一冊の本がすべてを踏まえることはできないので、常々1を見て100を判断するのではなく、100を見てから1にどう思うかを揺らぎながら考えていきたいね。(自分へ言い聞かせてる顔)


ちなみにマサちゃんも私も、発芽玄米をカフェでは美味しいでしょう食べやすくて〜!とか言っておすすめしながら出しているのに、玄米食べる気分じゃないねとか言って胚芽米か麺ばかり食べている。
頭ではわかっていることと、ついやってしまう”クセ”。
治すのって、容易じゃねえな~~~!



次回予告

次は、自然療法を読んでいる最中に「なんか腸をよくすれば腎臓肝臓よくなるっていってるんだけど、これどういう仕組み?」とか「血の酸性アルカリ性てどういうこと?」とかを看護師の妹にしつこくあれこれ説明を求めていた。
そしたらある日部屋にいつのまにか課題図書のように置かれてた、身体の仕組みの流れがわかるおすすめ本・市原真さん著「はじめまして病理学」を読んでみようと思う。

身体の仕組みをもうちょっとわかれば、不調が少なくなり、活力あふれる私へと変わる日がくるかもしれないのでね(あまり想像がつかないけれど)

ではまた

何かしらあればこちらでも

いついかなる時も何を書こうか悩んでおりますので、なにがしらの質問や読んでほしい本などあればなんでもどうぞ!という気持ちで、お題箱おいておきます。よろしくね
なんでもどうぞ (@masumiya_kabu) | お題箱 (odaibako.net)


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