【cinema】7日目
2017年82本目。ラテンビート映画祭3本目。
ニューヨークのブルックリンで暮らすメキシコ系移民のホセは、週6日、自転車でとあるレストランのケータリング配達員をしている。唯一休める7日目の日曜には、草サッカーチーム「プエブラ」の仲間達とサッカーを楽しむのが日課だ。ある日ホセは、上司から大事な試合のある日曜の出勤を命じられる。さらにメキシコに残してきた身重の妻が移住してくることに。サッカー、妻、そして仕事…。すべてが大事なホセは思い悩む。ニューヨークで暮らす移民たちの日常をリアルに切り取ったドキュメンタリータッチの人間ドラマ。(ラテンビート映画祭公式サイトより転記、一部修正)
仕事がなくなるかもしれない、けど仲間を裏切ることはできない。決断ができないままの主人公ホセの9日間を描く。7日目のその日、彼が下した決意とは。
これもニューヨークの底辺と頂点の人々を切り取った物語。こういう場合どうしたらいいんだろうね。男気とか責任感では片付けられないものがあると思う。ホセの雇い主、「人を使う」立場にある人は、もう少し、ほんの少しでいいから、彼らのバックグラウンドを慮ることをしてほしい、本当にそう思う。そんなことをしていたら、キリがないと言われればそれまでだけど、それで希望を失ってきた人は数限りなくいたはずだ。
それでも私はホセに100%肩入れすることもできなくて、見ていてとても歯痒かった。言いなよ!言えば済むことじゃん!言っても死なないし、時が経てば経つほど、何にもできなくなるじゃん!と心の中ではボヤいていた。
ホセが女性だったら。こんなことにはなっていなかったかもしれない。仕事か仲間か。多分私なら、仕事。本意でなくても。女は優先順位を決められます。それが正しい選択ではなかったとしても。男はそれがあまりできないイメージ…。偏見かな。でも男と女では抱えるモノの大きさが違うのかなとも思う。女性の場合、そのサッカーに取って代わるようなものもなかなか想像できないけれど。いつだって現実的。
それともう一つ歯痒かったのは、ホセの才能に気づいてケータリングを頼んでは、ホセがサッカーをできるように応援してくれるレイとかいう人物です。彼は救いの神のようで、そうではなかった。ホセの本当に困っている部分には目を向けていない。多分それは、大都市ニューヨークに住む多くの人々(不法移民ではない)の姿を投影しているんだと。自分では助けているつもりでも、本当はそうではないってこと。そういう面ではレイもホセの雇い主と同じなんだと。
難しく考えすぎかもしれないけれど。
さて、どこまで書けるでしょうか。ラテンビート映画祭はどれもよかったので書き上げたいと思います。東京国際映画祭の作品も何とか…!
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