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【cinema】ナショナル・シアター・ライブ2016 「橋からの眺め」
なかなか見る機会のないものをと思い、ナショナルシアターライブをチョイスしました。あー、本当は東京ではほぼ上映される作品群が見たい。何で関西では一部しかやらないんだーーー。
ブルックリンの波止場で働くエディは妻ヴィクトリア、そして妻の姪キャサリンと暮らすイタリア移民。ある時、妻のいとこにあたるマルコとその弟ロドルフォがイタリアから不法入国してくる。エディは兄弟を家に置いてやり、さらに仕事の世話まですることに。しかしロドルフォとキャサリンが愛し合う仲になり、事態は一変する。美しいキャサリンのことを常に気にかけていたエディはふたりの関係を許そうとしなかった。やがて彼らに悲劇が……。アーサー・ミラーの同名戯曲を映画化したドラマ。
観劇経験は少ないんですが、やっぱり舞台は舞台で見た方がいい。臨場感あってなんぼの世界だと思うんです。映画という枠の中では表現できない、舞台独特のほとばしるエネルギーがあるということを目の当たりにしました。ああ、これは舞台で見たかったよ、と。
というわけでいまいちその世界に入り込めなかったのと、キャサリン役の女優さんの演技が何だか鼻についてしまい、ちょっと残念。エディ役のマーク・ストロングの演技はものすごい。眼力が尋常じゃない。まさに燃えているかのようでした。マジで舞台で観たかったです。
まぁ本国で見るとなると、私にはそこまでの英語力はないので、理解できるかどうかわからないのだけど、とにかくビリビリするような緊張感やエネルギーを肌で感じたかったです。スクリーンを通してだと、それが薄れてしまう気がして。
とは言え、ラストの演出は圧巻です。
赤、赤、赤。
あれを何度も演じるってどんな感じなんだろう。精根尽き果てて、それ以外のことはもはや考えられなくて、演じること、生きることの意味をその度に自問自答しなければ演じられないんじゃないかなと思いました。それぐらいクライマックスは凄まじいです。
あまり感想らしくない感想だけど。
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