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【cinema】ブラインド・デート

myfrenchfilmfestival長編映画の最後の感想です。

彼はクイズの発明家。心身ともに捧げるほど仕事大好き男。静かな場所でなければ仕事に集中できない。
彼女は才能あるピアニスト。音楽のない生活なんて考えられない。人生を左右する大きなコンクールも控えており、いっそう練習に励まなければいけない。そんな二人を隔てるのは薄い壁一枚のみ。最初はお互いを疎ましく思う二人だったが、次第に不思議な親近感を持つようになり、壁越しに語り合うように。そしてお互いの姿が見えないまま、恋人同士となることにするが…。(公式サイトより)

ちょっとイタイ男女二人のフランス式ラブコメディ。ブラインドデートとはまさに的を射ている表現で、壁一枚隔ててやりとりする二人はそれさえなければフツーのカップルなんだけど、それがあるからカップルでもある。

そして、これもあるあるなのかもしれないけれど、女性の方は眼鏡を外し、髪を振り解けば、美人さんであるということ…。そうでなければ話は進みません。男性の方はそうでなくてもいいのね〜、というのもフランスっぽい。

展開としてもとてもテンポよく進み、それぞれが互いの障壁を乗り越えて、ラストは出会うべくして出会うのだ…。やっぱり好きになったら会いたいよね。今の時代、ネットが普及して、誰もが簡単にいつでも繋がることができるけれど、それすら困難に感じる人だっているだろうし、いや、孤独を感じることすらできなくなっていて、そんな中でのこの二人の出会いは必然であったのかなと思う。

こんなうまい話ないやろ、ではなくて、ある意味誰もが憧れる出会いなのかも。

これを見たのが1週間前なので、登場人物の名前、忘れてしまった…。と思って、フランスのサイトで調べてみたら、主人公の二人はどっちも「名無し」で、彼の友人はアルトゥス、彼女の姉はシャーロットとあった。敢えてそうしてるんだろうね。二人の出会いは、アルトゥスとシャーロットなしでは進まなかったわけだし。アルトゥスはカッコよくもなく、賭け事好きな遊び人タイプだし、シャーロットは夫も子どももいながら若い男と不倫をしているような、二人とも決して品行方正ではないのに、そんな二人が奥手で変わり者の主人公二人の後押しをするところがまた面白い。

原題、多分ピアノのテンポとか曲想を表す用語だと思うんだけど…誰かフランス語得意な方、教えてください。Google翻訳で調べてみたけど、イマイチしっくりこなくて。

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