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【cinema】クーパー家の晩餐会

これ、もう少し前に上映することはできなかったんだろうか。クリスマスの時期に。そうすればもう少し観客が入ると思ったのだけど。

4世代11人のクーパー一族が集まるクリスマスイブ。夫との離婚が決まっていたシャーロットは、一家全員の最後の団欒となるその夜を完璧な晩餐会にしようと決心していた。しかし、不倫をごまかすため空港で出会ったばかりの男を恋人として同伴する娘、失業したことを言い出せない息子、クリスマスプレゼントを万引きして逮捕されてしまう妹など、一族の多くが秘密を抱えていた。クリスマスディナーは予期せぬハプニングが連続し、それぞれの嘘が次々とばれていく。(映画.comより転記)

すごくよくできたストーリーで、笑えるし、ちょっぴり泣きたくなるし、何より家族っていいなって思える。でもところどころに辛辣な言葉が散りばめてあって、なるほどーと思ったのは、皆クリスマスのために、その1日だけは完璧であろうと取り繕う、というニュアンスの言葉。家族なのに本当のことって打ち明けるのすごく勇気の要ることなんだと。家族だから、なのかな。中国でも旧正月に、ニセ恋人を雇って帰省するとかあるものね。

まぁそれぞれが秘密を持っていて、それがバレていく展開ってよくあるっちゃーよくあるよね。それでも見て満足感に浸ることができたのは、母親役のダイアン・キートンが素敵って思えたのと(あの年齢で、あの丈のスカートを可愛くエレガントに着こなせる人はなかなかいない)、長女エレノア役のオリビア・ワイルドのあのサバサバ感にめっちゃ共感したからなんだと思います。多分役の年齢設定が自分の年齢に近いからかね。あんな空港での出会い、してみたい…♡

雪の降り積もるなか、家々はデコラティブなクリスマスイルミネーション(日本のそれの比ではない)に彩られ、それさえも取り繕っている感があるけれども、灯された明かりはひたすら温かく、それが心に沁みました。ホント、家族っていいって思える。こうなると、ある程度の秘密やウソを抱えて打ち明けることって、絆を深める必要悪なのかなとも。良い方に転べば、かな。

あ、あとエマ役のマリサ・トメイ、いい感じに年重ねてる。彼女も好きな女優さん。

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