一億総PTA化
ここで言う「PTA」とは、実際にまだ存在する「PTA=Parent-Teacher Association」とは別。
あの組織は「専業主婦がデフォルト」だった時代の、役員決めやらベルマーク集めをまだやってるっぽいので無くしていいと思います。
あの、「子どもに見せたくないテレビ番組」などを挙げて、
「こんな番組は教育に悪いザマス!」(イメージです)
「うちの子に悪影響が及ぶザマス!」(イメージです)
「キーッ!!」(イメージです)
などと叫びながら、これはダメ、あれもダメとクレームを入れていた
「PTA」の方。
「PTA的なもの」とでもいうか。
過去に「PTAがクレームを入れた番組」だと、「天才バカボン」や「ハレンチ学園」、新しいものだと「ボボボーボ・ボーボボ」などがある。
他にもたくさんあるでしょう。
なんか「ドラえもん」に対しても
「あのドラえもんというのは靴を履いてない。子どもが真似したらどうするんだ」
というクレームを入れた過去があるらしく、
かなりの言いがかりだ。
そのように、
放送倫理番組向上機構(BTO)も「PTA」です。
我が子が接するエンタメに厳しすぎる規制をしている保護者がいるとしたら、それも「PTA」です。
ちょっと調べると「くたばれPTA」という題名の筒井康隆の小説と、ボカロ?の曲があるみたいですね。
そんなふうに、PTAには
「あんなウルサいクレーマーにはなりたくないなぁ」
という、象徴の役目もあったわけです。
でも最近、「PTAがうるさい」とか聞かないじゃないですか。
たぶんもう、今は「クレーマー組織としてのPTA」は機能してないか、影響力を持ってないんですよね。
「ボーボボ」も20年以上前でしょ。
世の中ってのは不思議なもので、何かを無くしても、無くしたものに代わるものが出てくる。
バランスを保とうとするのか。
「クレーマー組織としてのPTA」が無くなったら、それに代わるものが出てくる。
現在の「PTAっぽいクレーマー組織」って、
SNSじゃないですか。
もちろん、SNS使用者全員じゃないですよ。
題名に書いた「一億総」は言い過ぎでしょう。
書き直しませんが。
キリがないので。
あんな「教育に悪いザマス!」みたいなのにはなりたくねぇよなぁ…
と思っていたのに、アイツらがいなくなると、
その代わりをSNSがやっている。
同様に、
「マスゴミ」という言葉を使う人がいるけど、
マスコミが何故、あんな、誰かを晒し上げる記事を書くのか?…と考えると、
需要があるからです。
マスコミの晒し上げ記事を無くしたかったら、読まなければよいだけ。
でも仮にマスコミが無くなっても、自警団のようにSNSにマスコミ的な人たちが現れるでしょう。
もう、いるんじゃないですかね?
晒し上げ系の人とかアカウントとか。
PTAの話に戻るけど、
社会の中の、理不尽なハラスメントなどは無くした方がいいと思います。
ただ、ただですよ、
あれもダメ、これもダメ、
誰かが不愉快な思いをするかもしれない、
…と、あらゆる「毒」っぽいのを無くしていくと、
残るのは
ACの広告
天気予報
時報
くらいにならない?
それは大げさだとして、あらゆるものに「不愉快だ!」と声を上げることが、
回り回って、自分たちの首を絞めることにならない?
と、思います。
ここまで書いて
(すんごいPTAっぽい文章だな…説教臭ぇ…)
って思った。
では、日本に残された数少ない治外法権エンタメ、神田伯山のラジオを聴きます。