M.グールド:ミニ・スイート

モートン・グールドは1913年、アメリカのニューヨーク州リッチモンド・ヒルに生まれる。4歳の時に耳で聴いた曲をそのままピアノで弾き始め、その才能を感じた両親が地元のピアノ教室に通わせた。この教室では楽譜の読み方を教えなかったため、グールドは即興演奏の天才として育っていった。6歳で最初の作曲をしたグールドは、8歳でニューヨーク音楽芸術研究所(現在のジュリアード音楽院)に入学し、入学試験の結果が良好であったため奨学金も得た。しかし、そこで師事したエリザベス・シュトラウスの育成方針と考え方が合わず、中退をしてしまう。その後、父に連れられ各地で演奏活動をしていたグールドの元に、ニューヨーク大学での音楽の勉強の勧めがあり、ここでも奨学金を得て入学、作曲や音楽理論を学ぶ。
以後、作曲者・指揮者・編曲者・ピアニストとして様々な功績を残すのだが、それらを紹介するにはスペースが足りないので、割愛させて頂く。
1968年に作曲されたこの曲については、グールド自身がこんな言葉を残している。
 
 
この作品は、経験の浅い奏者(まだまだ自分は経験が浅いと思う奏者、初心に戻って演奏したいと思う奏者も含む)を対象とします。
この組曲は、私の二人の娘、アビィとデボラの誕生日に贈ったピアノ曲集からの抜粋です。
この中から吹奏楽に適していると思った「バースディ・マーチ」「テンダー・ワルツ」「ベル・キャロル」の3曲を選び、「ミニ・スイート」としました。
これらは意図的に単純明瞭な造りにしてありますが、多分、若い奏者を刺激し聴いたいる方々も年齢を問わず喜んでいただけるでしょう。
 
モートン・グールド
 
 
 
【出版:バーンハウス社/グレード5/演奏時間15:00】

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