J.P.ズデクリック:コラール・アンド・シェーカーダンス

ジョン・ポール・ズデクリックは1937年アメリカのミネソタ州で生まれた。ミネソタ大学で作曲・音楽理論の博士号を取得し、現在は作曲家、クリニシャンとして活躍している。

この曲は1972年にアメリカのアトランタで開催された音楽教育コンベンションで発表されて話題となり、題名の通り「コラール」と「シェーカーダンス」の2つの音楽で構成されている。

先ず1つ目は「コラール」。これは、1つのフレーズの旋律で簡素に作られている。
もう一つは「シェーカーダンス」。これは本来、キリスト教のプロテスタントの一派であるシェーカー派の聖歌で、アーロン・コープランド作曲「アパラチアの春」の第7曲でも使用されている。現在では、他のプロテスタント教会でも歌われていたり、歌詞の中の言葉より「シンプル・ギフト(Simple Gift)」と名付けて、クラシックからポピュラー・ミュージックまで、ジャンルを問わず幅広く演奏されている。最近では、現アメリカ大統領の就任式でヨーヨー・マらが演奏した、ジョン・ウィリアムス作曲「アリアとシンプルギフト(Air and Simple Gift)」でも使用された。
編成もそれ程大きくない一般的な編成で、30名以下のバンドでも工夫次第では充分に演奏効果の得られる楽譜になっている。グレードは4と設定されているが、3.5に近く、中学生でも取り組める作品である。

【出版:チョス出版社/グレード4/演奏時間9:00】

いいなと思ったら応援しよう!