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ジャパンミラクル

医療を守るためのPCR検査

コロナの感染者カーブが右肩上がりで急上昇した4月上旬は病院の体制や感染者の扱い、収容施設などが整っていなくて医療機関を守るためにPCR検査を控えていたのは事実だし、そうするしか無かったのだと思う。PCR検査の結果、陽性判断の人が急増すれば彼らを収容する場所も医療リソースも絶対的に不足していたからだ。

しかし、その弊害で通常の入院患者からコロナウイルスが広がる院内感染という問題も引き起こしてしまった。それを防ぐにはコロナ感染者を病院に入れないためのバリアーを築く必要があり、そのバリアーがPCR検査になるわけだ。しかし保健所の検査基準を遵守して結果が出るまでの時間を待っていてはバリアーとして機能せず独自の基準の迅速な検査が必要になる。そのような状況で東京慈恵会医科大学が半日で結果が出る独自のPCR検査システムを開発して運用をしている。このひと月の間に患者の収容施設も充実してきてひと月前は医療崩壊を招く可能性があった多量のPCR検査が逆に医療崩壊を防ぐ砦となり病院を守ってくれる方法になりえるというわけだ。

経済を守るための抗体検査

日本では感染者(政府発表の数ではなく実際に感染してるだろうと推測される人数)に対する死亡者の割合が海外と比べて極端に低い。その原因は色々と言われているがもう少ししないと正確なところはわからないようである。また、海外の抗体検査の結果から推測するとすでに相当数の日本人が感染していて抗体を獲得しているという見方もある。今回のコロナウイルスの場合治療をして陰性になって退院をした人が再度陽性になるという報告もあるがその発現率はかなり低いのではないかと思う。

何らかの日本人固有の原因で死亡率が低く推移してかなりの人が抗体を持っているのであれば、今後経済を回す人員確保のために抗体検査を積極的に取り入れ抗体を獲得している人は順次現場に復帰して、まだ獲得していない人は「自粛」を続けて徐々に感染を広げ抗体を獲得していくという経済を回しつつ集団免疫を獲得する夢のようなジャパンミラクルが起こるかも知れない。


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