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cafe営業で絶対的ファンができる大切な心得 “いってらっしゃい”と送りだす 縁の下の力持ちが心地良い

20年以上営業してきたcafeと雑貨屋での日々の中で
大切にしてきた事をお話します。
投稿第2号 最後までお付き合いいただけると幸いです。

まずはじめにこんな店でした

雑踏とは反対の静かにゆっくり時間が流れるcafe

場所は関西のとある街
大きな百貨店や劇場がある繫華街

老若男女、買物や観光を楽しむ人
仕事や学校に通っている人など
いろんな人達がごった返すエリアの裏路地にある

木の温もりで包まれた古民家のオアシス

お客様からよく言われたのは
「人には教えたくない店、でも大切なひとにだけコッソリと教えるヨ!」
と笑顔(キラ~ン!!)

なんともうれしくもあり
「そんなこと言わず宣伝してよ~~」
と笑!(汗( ^ω^)・・・)

そんな事を言って下さるお客様は
この店がほんとに好きで"ありがたい"の一言です!

大切な心得 縁の下の力持ちが心地良い

それぞれがいろんな気持ちで過ごすひとつの空間には
おだやかな、居心地の良い時間が流れていました...
ではなく、居心地の良い時間を作っていました。

cafeに行く目的はいろいろあります。

時間つぶし 仕事の休憩 モクモクと勉強 
気合いの入ったプロポーズ
友達との何気ない日常


店内のいい感じの空気感を作り守るためには
お客様に気づかれないようたくさんの気配りが必要です。

サービス業として当たり前な事ばかりだけれど
少し具体的に書き出しますね。

・キッチン、ホールで動くスピードやタイミング
特にホールでの動きは『自分』ではなく
お客様の様子や反応にあわせて動きを変えていくことが大切。

・テーブルに出す注文の品々の位置
お客様の状況でベストを考え置く
この時の所作でこちらの心の内が伝わってしまう真剣勝負です。

・私語や接客の声
関係ない人には騒音でしかない。

・おおらかに受け止めながら肝心カナメは自分の意見を伝える時もある

・それぞれのお客様が思っている、して欲しい事、して欲しくない事 
色々感じ考えながら対応していく
押しつけがましくなく、一歩引いた距離で...

精神論の様になりましたが...

大切な1日のひとコマを今ここで過ごしてくれている事に
責任を持って向き合うことを忘れず日々営業する。

店を出るとき"気分良く心が元気になっていてほしい"と思いながら

"いってらっしゃい" と見送り、"アリガトウ!" と笑顔が返ってくる。

"縁の下の力持ちは良いもんだ" と心が満たされ

良い気持ちがまたお客様に伝わる.。

熱いファンとなってもらう大切な心得は
お客様と店のアリガトウの 好循環を作る事の
積み重ねで出来上がります。

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お客様との約束

23年営業した店を閉めると公表した時
(閉店の宣言をする事がとても怖くてなかなか言い出せず閉店の3か月前にやっと言えた)

連日大勢のお客様がご来店されました。
遠くは台湾、韓国からもわざわざ来て下さり
「最後にもう一度来たかった」と...

なんて幸せ者なんだろうと涙を流したのは言うまでもありません。

閉店の日にはほとんど店の中は空っぽ。なぜかと言うと
思い出の品としてお客様がすべて買ってくれたからです。

いつものイス いつものカップ 
いつも飲んでいたほうじチャイを作るお鍋、はレシピを添えて...

別れを惜しみながら約束した事ががあります。

またいつかcafeを再開する事
閉店して3年経ちますが店のTwitter、Instagram、Facebookの
フォロワー数は減っていません。
(ほぼ投稿していませんが...)

これは約束したお客様の「待ってるよ~」というメッセージで
感謝しかありません!そしてかけがえのない宝物です。

cafeの出会いや日常はドラマチックで
やめられない魅力だらけです。

再びいってらっしゃいと言えるよう
チカラを充電中です。待っていてくださいね!

最後に
少しかたい心得を書きましたが
最後までお付き合いいただき
アリガトウございました。
また お会いできるよう
笑顔でつながれるよう
努力していきます。
ナリエツ


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