乃木坂物語49〜日陰の道を選んだ私〜
卒業コンサートが終わってまもなくは個人の仕事等で余韻にすら浸る時間はないまま幕張メッセでの全国握手会
生駒「本当の最後だな〜」
玲香「この前ライブ終わったばかりなのにね?」
生駒「今回は南萌は煽るブログ書いてないから平和かな?」
白石「だといいんだけどね〜」
真夏「大丈夫だよ」
星野「南萌はそれどころじゃない感じだよ?」
西野「なんでなん?」
星野「今回は南萌は大人しいでしょ?ブログは珍しくファンに向けて書いてたし、さっき笑顔の練習してたもん」
高山「みなみは本当に南萌のこと見てるよね?」
星野「そうかな〜?普通にしか見てないけど?」
生駒「私達が気づかないところ見てるのは助かるよ」
玲香「本当にそうだよ?だからなんかあれば言ってね?」
星野「うん。」
私の中で少し嫌な予感がしていた
いつもの南萌じゃない感じがしたから私はななみんに一言だけ話をして…
ミニライブを観ていても南萌にキレはない
橋本「みなみ?」
星野「ななみん…南萌やっぱりなんか変だよ…」
橋本「さっき話してきたけど大丈夫みたいよ?ちょっと緊張してはいたけど…」
星野「それが変なの。いつもなら…」
橋本「確かに大人しいから…みなみもなんかあれば言ってね?」
星野「うん…わかった」
ミニライブが終わっても南萌は普段とは違い、メンバーから余計に距離をおいていた
そして私の不安は的中することになる
夕方に休憩が入ると顔色が悪い南萌を見つけて私は急いで駆け寄った
星野「南萌大丈夫?顔色悪いよ?」
南萌「大丈夫…だから私に近寄らないで欲しい…」
私は南萌の言葉を無視しておでこを触る
星野「熱い!熱出てるよ?」
南萌「これくらい…」
立ち上がろうとした南萌はふらつき私に寄り掛かる様に倒れそうになる
星野「ダメ!ファンのみんなが笑顔じゃなくなるよ?
まだ全国握手会はあるから休も?」
南萌「だけど…」
星野「ダメだよ?ななみん!」
橋本「みなみどう…南萌!」
星野「熱あるの…」
南萌「私は大丈夫…」
橋本「南萌はもうおしまいね?ゆっくりおやすみしなさい。
病院まで着いてくから」
駄々をこねた南萌は体調不良でななみんには反抗出来ず連れて行かれた
その直後に、アナウンスで南萌の体調不良による握手会の中止が流れた
そして私のところに南萌のファンが来て寂しそうにしてた
星野「南萌は大丈夫。すぐによくなるからね?」
南萌のファンはみんな優しい人ばかりだから休みたくなかったんだな〜と感じた
握手会が終わり控え室では私はみんなに褒められたのは言うまでもない
そして、私はみんなの変化をより敏感に感じる様にしていくと決めた
グループのために…
自分のために…
……To be continued