握手会の後で109〜Sing Outライブ 選抜編〜
いつもと変わらない円陣をして一気にボルテージを上げていく
アンダー、4期生が繋いでくれたバトンは最後の選抜組へ
みり愛「お兄ちゃん!」
○「どうした?」
みり愛「ハグして…」
○「初めての選抜だもんな?おいで?」
みり愛は○○に抱きしめてもらう
みり愛「ちゃんと見ててね?」
○「大丈夫。ちゃんと見てるから頑張ってこい!」
みり愛「うん!」
オープニングから全力のメンバー達を尻目にスタッフ陣は次の準備をこなしていく
○○も例外ではなく動きながら万が一に備えてはいた
一回目のMCが終わり初披露曲3曲が行われた
もちろん斉藤優里のラストライブでもある
どんどん曲は進んでいく
優里「○○君!頬杖どうだった?」
○「ゆったんの可愛らしさと綺麗なのとかっこよさ全部出てたよ?」
優里「ほんと?よかったぁ〜」
初披露にしてオリメン揃っては最初で最後だから余計不安だったのだろう
○「ラストまでゆったんらしさを魅せてね?」
優里「もちろん!」
不意に出る妹らしい仕草に頭をポンポンする○○
優里「そういうところだからね?(好きが止まらなくなっちゃうじゃん)」
○「ごめんね?」
優里「しばらくしててよね?もうして貰えないかも…」
○「会えたらいくらでもしてあげるよ?」
橋本「はい!おしまいね〜」
優里「えー」
橋本「後ろを見てごらんよ?」
優里「はーい」
怖い顔をしたメンバーの圧に負けた優里だった
ステージではユニット曲が終わり進んでいく
本編ラストは「君の名は希望」
何度聞いても聞き惚れる
アンコールでは飛鳥がSing Outをやると告知
飛鳥「乃木坂工事中で使うので皆さんにお願いです」
飛鳥が淡々と説明して真夏が振りをレクチャーしていく
準備ができたところで
飛鳥「やらないことがかっこいいと思ってる人は大間違いなのでよろしくお願いします
それでは皆さんよろしくお願いします。」
スタートした「Sing Out」で会場に一体感が生まれていた
野中「ねぇ○○君?」
○「なんですか?」
野中「ちょっと質問してもいい?」
○「はい」
野中「このライブ終わったら居なくなるなんてないよね?」
○「…まさか。考え…」
野中「今の間は何かな?でもメンバーを裏切ることはしないでね?」
○「大丈夫ですよ…」
野中「ならいいよ。それじゃあ仕事戻るね?」
野中が仕事に戻ろうとした時に何かにつまづいた
野中「おっと…」
○「危ない!」
野中「!!!」
ガッシャーン!!!
大きな音は会場には漏れてはいなかった
○「野中…さん…大丈夫ですか」
野中「大丈夫…○○君!」
野中に倒れてきた機材関係を○○が盾となり守った
○「とりあえず誰か呼んできてください…」
野中「わかった!すぐ呼んで来るからね」
野中は走って誰かを呼びに行く
○○はそのまま意識を失った
駆けつけた翔達が○○の上に乗っている機材をどかすも意識はない
急いで救急車を呼ぶがメンバーには伝えずライブは終わりを迎えた
事故の知らせを受けた設楽と今野は野中と翔と病院にいた
今野「先生○○は…」
医師「頭を強く打ってますから目が覚めたら精密検査を受ける事になります」
設楽「命は…」
医師「幸いな事に頭を数針縫うだけでしたが…
目を覚ましてもらえないとこれ以上はなんとも…」
翔「ありがとうございます…」
病室を出て行く医師を尻目に野中が口を開く
野中「私の不注意で…」
今野「全スタッフ陣が細かい確認を出来てなかったからだ…
野中君1人の責任では無い」
設楽「野中さん。」
野中「…はい」
設楽「○○は多分大丈夫です。起きたら笑って無事でよかったと言いますよ」
野中「私…どうしたらいいか…」
翔「○○君の代わりに頑張るだけだろ?目を覚ましたら笑ってれば○○君も安心するでしょ?
とりあえずはメンバーだな…」
今野「一応橋本には対応を任せたが…」
設楽「ちょうどよかったのかも知れませんよ?
○○は辞めたがってたし」
野中「えっ?」
翔「設楽さんそれは本当ですか!」
?「翔。本当の話だよ」
翔「菊池さん…」
菊池「彼はね?グループの為に辞めようとしたんだ
自分がいるいないでモチベーションが変わるならってな?」
野中「そんな…」
今野「実際問題本当の事だ…乃木坂と日向坂は○○への依存が強い…」
翔「起きたら本人の意思を尊重しましょう…」
野中「翔君!」
翔「俺だって嫌だよ…弟が出来たみたいで楽しい
だけど○○君本人がそう考えるなら…」
今野「次のシングルの選抜発表もある…が仕方がない」
菊池「とりあえずメンバーには接近禁止命令出しときます。」
今野「頼む…渡辺みり愛と賀喜遥香、渡辺美穂と渡辺梨加は除外しといてくれ」
菊池「身内だけということですね?」
今野「後はスタッフも限定してくれ」
菊池「わかりました…」
その後、○○への接近禁止命令が全グループに通達されたのだった
……To be continued