握手会の後で104〜Sing out アンダーライブ1〜
ライブの為にドラムを覚えに前回行った教室に向かうと…
「おっ来たね?」
○「よろしくお願いいたします」
「今日も生徒さん来てるけど前回と違う子なんだよね?」
○「邪魔になりませんか?」
「それは大丈夫。前の子と同じくらいに人懐っこいから」
○「そうですか…」
中へ入るとドラムを叩く生徒さんを見学させてもらった
その後は交代でドラムを叩く
「ちょっと休憩しようか?」
休憩していると…
?「あの…」
○「ん?」
?「さっき先生から聞いたんですけど…乃木坂のマネージャーさんて本当ですか?」
○「本当だよ?」
?「お名前を聞いても…」
○「○○って言うんだけど…」
?「えっ?あの○○さん?」
○「あの?」
?「西野七瀬さんの…」
○「あれは仕事だから…」
?「でも…」
○「それを知ってるって事は乃木坂が好きなんだね?
」
?「はい。なので次オーディションあったら応募したいなって思ってます」
○「そっかぁ〜。名前聞いてもいい?」
?「はい。私の名前は…」
○「じゃあ、受かったら一緒にお仕事できるかもね?」
この子と仕事をする時が来る事はまだお互いに知らない
5月24日、アンダーライブ当日のリハーサルをしていた
純「もう少ししかかりんと一緒にいれないのか〜」
蘭「優里さんもだけどね?」
中「出来るだけ笑顔で送らなきゃね?」
怜「花奈さん絶対なくでしょ?」
中「多分1番泣くのは○○君だね?」
吉「あ〜わかるかも」
樋「その○○さんは?」
葉「確かかりんさんと優里さんのふたりと打ち合わせしてますよ?」
麗「なんか寂しそうな顔してましたよ?」
中「絶対泣くやつだね?」
琴「○○さんアンダー好きだから…」
ま「じゃあみんなで笑って泣いてでいいじゃん」
樋「まあやは本当に簡単に言うよね?でも…それもありかもね?」
蘭「それじゃあリハも終わりましたし準備とかしちゃいましょ?」
○○はふたりと打ち合わせをしていた
○「かりんちゃんもゆったんも楽しんで?」
優「○○君も楽しんでよね?」
○「もちろんだよ」
か「これは絶対泣くやつだな?」
○「いやいや…」
か「ゆっちゃん、準備しに行こっか?」
優「優里への涙は最終日まで取っといてよ?」
○「泣かないって…」
優「もう?○○君またあとでね?」
ふたりがいなくなると…
○「泣かないようにしなきゃな…」
そして会場時間になるとメンバーも忙しなくなっていた
橋「ほら、もうすぐ始まるんだから急いで!」
スタッフもそれに合わせて忙しなく動く
開演15分前、メンバー全員が円を作る
蘭「今日はシングルの発売記念のライブだけどそこが重要じゃないよ?
かりんと優里さんの卒業のライブでもあるからね?
気合入れて送り出すよ!」
「はい」
優「みんなで楽しくやろうね?」
か「私達の事よりもアンダーライブから始まるから明日の後輩達の為に盛り上げるよ?」
「はい」
蘭「それでは……」
円陣が始まった。しかしここに○○の姿はない
そしてライブは始まった
オープニングから現アンダーメンバーでのパフォーマンスから始まる
座長は寺田蘭世。
その頃○○は見学に来ていた4期生のところにいた
○「いい?アンダーも乃木坂。そして選抜では見れない雰囲気とパフォーマンスだからね?」
遥「お兄ちゃんはアンダー推しだもんね?」
○「まぁな?でも、アンダーを経験するかしないかでまた違う成長も見れるからさ?」
○○はスタッフに頼んでその場を離れる
ステージではMCに入り、かりん、優里を含めたメンバーがわちゃわちゃしていた
そして自惚れビーチでファンのそばでパフォーマンを行いサブステージで次の曲へ
『13日の金曜日』
優里のセンター曲で○○も大好きな曲のひとつ
○○はステージ裏のモニターでそれを見守る
楽しそうなメンバーを見ているがファンと合唱するところで声を詰まらせ泣いてしまう優里に駆け寄る純奈
○「……」
橋「どこいって…そっか…○○アンダー好きだったね?」
○「はい…」
橋「みんなが戻って来る時には笑ってなよ?」
○「はい…」
『Against』が始まるとメンバーは一斉に戻ってきた
優里は着替えをすることなく○○に抱きつく
○「ちょっとゆったん…」
優「泣いちゃった…」
○○は優しく頭を撫でる
○「僕も泣きましたよ?でも、ゆったんの気持ちもわかるし、ファンにも伝わってるから」
優「ありがとう…着替えてくるね?」
○「はい。笑顔でまたステージに立ちましょ?」
優「うん。」
純「……」
2人のむつまじい様子を1人見ている人物がいた事は○○と優里には気づかなかった
まだライブは始まったばかり…
……To be continued