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握手会の後で112〜代償(日向坂)〜

○○のお見舞いに行ったメンバーの美穂、久美、菜緒、ひなの

その中で1番ダメージを受けていたのは菜緒だった

病院を出てから事務所に戻って来ても泣いているだけだった

椿姫「久美…」

久美「完全にマネージャーの時間から記憶がなくなってる…(○○さんの心が癒えるまでか…)」

椿姫「そんな…」

椿姫もその場にへたれこむ

久美「みんな!集まってー」

ぞろぞろと集まるメンバーとそばで力なくいる椿姫に…

久美「簡単に分かりやすく説明すると、○○さんは記憶喪失になってて、私達全員と過ごした時間の記憶はない」

菜緒「うっ……」

改めて久美から突きつけられる言葉に菜緒は限界で涙しか出てこない

久美「橋本さんから言われたのは○○さんは休暇という形らしいのね?
こさかなを見てわかると思うけど…」

史帆「じゃあしばらくは…」

久美「会えない…というか記憶が戻るかもわからない…
私達が1番最初に面会出来たから他のグループまでは把握出来てないけど…」

彩花「とにかく無事だったんだよね?」

久美「まぁ頭は包帯巻いてたけどね?」

彩花「菜緒?○○さん無事だったんだよ?」

菜緒「……」

美穂「菜緒がお兄ちゃんのこと大好きなのわかってるよ?
でも泣いてても記憶が戻る事はない」

好花「私達みんなで待とう?」

愛萌「私の愛で○○さんの事治すんだから」

ひなの「愛萌さん?それは聞き伝なりません」

京子「ちょっと待って!私の方が○○さんへの愛は負けないけど?」

愛奈「何言ってんの?愛奈のが京子より好きやし!」

河田「違いますよ〜私とひよたんの方が好きです」

ひより「そうですよ!まなふぃさん」

丹生「あわあわあわ…」

金村「ちょっと…」

久美「みんないい加減に…」

菜緒「あー!」

「!!!」

美穂「菜緒?」

菜緒「私の方が…私の方が○○さんのこと好きです!
だから誰にも負けない…」

久美「はぁ…みんな熱くなるのもわかるけど、それを活動に回して欲しいんだよね?
デビューしたばかりだし…椿姫ちゃんもだよ!」

椿姫「わかってるけど…」

?「椿姫は○○君の事諦めるか?」

久美「秋元先生…お疲れ様です」

「お疲れ様です!」

椿姫「諦めるわけないじゃん!こんな小娘達に負けるわけないでしょ!」

康「みんなの負けず嫌いが活動に向けて進めばいいと思う
それに、完全に記憶がなくなった訳じゃない。
彼は元々ファンだった男だからね?
簡単に言えば、振り出しに戻っただけ。
という事は握手会で彼の心を改めて掴めばいいのではないかな?」

久美「握手会…それって!」

康「今野に伝えてもらおうと思ってたんだが、事故の対応とかがあるみたいだから私から…
𝟮𝗻𝗱シングルを出すからね?
フォーメーションとかはまた改めてかな?
小坂?」

菜緒「はい…」

康「君は○○君を諦めるかい?」

菜緒「できません…アイドルとマネージャーとして、人として好きですから…」

康「みんなは?」

美玲「みーぱんは諦めませんよ?」

彩花「ちょっと秋元先生に…」

康「構わんよ。みんなも同じだろ?」

「はい」

康「いい目をしてる…けやきとしての意志と日向坂としての意志をみんなで融合させていきなさい
近いうちに大きな壁を全員で壊していきなさい」

「はい!」

康「では…ここでまだ落ち込んでる娘の事も頼む。」

久美「よし!私達らしくやるよ!」

「はい!」

○○への想いを力に変えて前を向くが…

久美(依存しちゃいけないのに…)

1人だけ真実を知る久美だけは不安になっていた…

……To be continued

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