現代に通じる独眼竜・政宗の処世術「五常訓」とは?
独眼竜・政宗は、意外にも『処世術の達人』
「独眼竜政宗」の異名で知られる伊達政宗は、出羽国(現在の山形県と秋田県)出身の戦国武将です。わずか17歳で奥州伊達氏の家督を継ぎ、19歳で南奥州を統一。その後、仙台藩初代藩主として東北の繁栄を築きました。
「あと10年、20年早く生まれていれば天下人となった」とも評される政宗は、単なる武将にとどまらず、謝罪術や処世術に秀でた知略家でもありました。その人生哲学を象徴するのが、紹介する座右の銘「五常訓」です。
五常訓
五常訓とは、以下の5つの教えから成り立っています。
仁に過ぎれば弱くなる
(人を思いやり優しくしすぎると、自分が意見も言えないほど弱くなる)
→ 思いやりは大切ですが、過度な優しさは自分の立場を弱くすることにつながります。義に過ぎれば固くなる
(自分の正義を貫きすぎると、動きや考えが固くなり融通が利かなくなる)
→ 正しい行動を求める一方で、柔軟な対応も必要です。礼に過ぎれば諂(へつら)いになる
(礼儀正しさが行き過ぎると、相手に媚びへつらうように見えてしまう)
→ 相手への敬意は重要ですが、度が過ぎると自尊心を損なうことがあります。智に過ぎれば嘘をつく
(知識や賢さが増しすぎると、上手に嘘をつくようになってしまう)
→ 知恵を活かす中にも、誠実さを忘れないことが肝心です。信に過ぎれば損をする
(他人を信頼しすぎると、自分が損をしてしまう)
→ 誠実さと信頼関係を重視しつつも、慎重さを持つことが求められます。
まとめ
仕事や人間関係でのバランス感覚:優しさや正義感、礼儀を大切にすることは重要ですが、適度な距離感や柔軟性を持つことが求められます。
リーダーシップにおける心得:知恵や信頼を基にした行動が評価される一方で、過度の自信や妥協は信頼を損なうリスクがあります。
政宗の座右の銘「五常訓」はいかがでしたか?
どの時代にも人間関係には、通じることが共通しますね。
仕事始めから心機一転で、心を入れ替えるもいかがでしょうか?