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一生に一度の節目を祝う"成人式”の起源は?

全国で新成人を祝う成人式

1月の第2月曜日は「成人の日」。
2025年(令和7年)には1月13日がその日にあたり、全国で成人式が開催されます。
この日は20歳を迎え、大人の仲間入りを果たした新成人を祝う特別な日です。
街には振袖をきた若い女性や、青々しいスーツ姿の男性の姿が見受けられます。
この伝統行事には、日本の歴史や願いが深く込められています。

今回は
・成人の日の由来と意義
・成人式の起源
・振袖のル―ツ
・成人式に込める願い

を紹介していきます。


成人の日の起源と意義


裳着の儀

「成人の日」は1948年(昭和23年)に制定され、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日」とされています。当初は1月15日と決められていましたが、2000年から「ハッピーマンデー制度」により1月の第2月曜に変更されました。
この変更により、式典参加のために帰郷する新成人にもゆとりが生まれたと言われています。

成人の日のルーツは、かつて行われていた「元服の儀」に遡ります。
この儀式は公家や武家の男性が冠や烏帽子を着用し、大人として認められる重要な行事でした。また、女性には「裳着(もぎ)」というしきたりがあり、初めて裳を身に着けることで大人としての自覚を育む機会とされました。これらの伝統が形を変え、現代の成人の日へと受け継がれているのです。

成人式の始まり

現在の成人式の起源は、第二次世界大戦後の1946年に埼玉県蕨町(現蕨市)で行われた「青年祭」と言われています。この催しは、戦後の復興期に若者を励まし未来への希望を与えるためのものでした。
この成功を機に、全国的に成人式が広まり、1948年に「成人の日」が制定されました。

振袖のルーツ

成人式といえば、振袖姿の女性が印象的です。この晴れ着には深い意味が込められています。振袖の袖を「振る」動作は、古来より神を呼び起こし厄を払うとされてきました。そのため、振袖には「厄を払い幸せを呼び込む」という願いが込められています。
女性が成人を迎える頃は厄年にあたるため、振袖を着ることで厄払いを願ったのが始まりとも言われています。

さらに、振袖の長い袖は江戸時代に未婚女性の正装として定着しました。
振袖を着て袖を振ることで、愛情や感情を表現する文化が生まれ、「振る」「振られる」という現代の言葉にもその名残が見られます。

成人の日に込められた思い

戦後間もない時代に「成人の日」が設けられた背景には、次世代を担う人材への期待がありました。
戦争で多くの若者を失った日本では、「国を支える新しい大人たちの成長が必要だ」との願いが込められていたのです。

あとがき

少子化により、成人式の開催廃止の声もあります。
成人式の意義を次世代に伝えてきてないことが原因にあると思います。
しっかり伝え、意義のあるものにしていきたいですね。
また、自分の成人式を振り返り、青春時代を思い出すのもいかがでしょうか?

画像引用:雅ゆき「十二単の「裳」は成人の証! 裳着の儀とは?」


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