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大河ドラマ『べらぼう』第6話「鱗剝がれた『節用集』」から考察

2025年(令和7年)2月9日(日曜日)
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(つたじゅうえいがのゆめばなし)第6話「鱗剝がれた『節用集』」
から考察していきます。

ブログ内容は、
・「べらぼう」第6話のあらすじ
・草双紙とは?

をお届けしていきます。


『べらぼう』第6話 「鱗剝がれた『節用集」のあらすじ

鱗形屋専属の「改」となった蔦屋重三郎(横浜流星)は、主人の鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)から、評判になる本を作るよう依頼されます。
経営が厳しい鱗形屋を立て直すため、重三郎は新しい「青本」の企画を思いつく。従来の青本は古臭く、より江戸の庶民が楽しめる内容にするべきだと提案し、鱗形屋もこれに賛同しました。

その頃、幕府では財政再建の議論が行われていた。田沼意次(渡辺謙)は倹約を重視し、莫大な費用のかかる「日光社参」を避けるべきだと主張するが、松平武元(石坂浩二)は将軍・徳川家治(眞島秀和)の意向を理由に強行しようとします。

一方、重三郎は書物問屋の須原屋市兵衛(里見浩太朗)から、大坂の柏原屋が「新増早引節用集」の偽板を疑っていると聞きます。
調査の末、偽板を刷っていたのは鱗形屋であり、重三郎は利用されていたことを知りました。しかし、密告はせず、運命に任せることに。
しかし、長谷川平蔵(中村隼人)が鱗形屋の不正を暴き、店から大量の偽板が見つかり、孫兵衛は捕らえられる。重三郎は無実を証明されるが、孫兵衛は彼を裏切り者だと誤解し、恨みを抱いたまま連へ。

その後、重三郎は「上手くやることは、こたえるものだ」と苦い思いを抱えながら、出版の道を歩み始めるのでした。

草双紙(くさぞうし)とは?


江戸時代に庶民が楽しんだ娯楽本の総称です。
赤本(18世紀初頭登場):子供向け。絵が主体で、昔話を広める役割を果たす。
青本:大人向け。伝説や歴史、神話を題材とした絵物語。
黄表紙・合巻(後の時代に登場):挿絵入りの読み物や長編小説。

遊女と識字率


吉原の遊女は、客に手紙を書く必要があり、ほぼ100%の識字率を誇ってました。しかし、外出が制限されていたため、本が貴重な娯楽だったのです。貸本を利用し、草双紙を読む習慣がありました。
江戸庶民に親しまれた草双紙は、遊女にとっても知的好奇心を満たし、日常を彩る大切な存在だった。

あとがき

江戸時代の武士・庶民の生活は、身分や立場によって、金銭繰りが難しいのは、現代と変わりませんね。
著作権で海賊版問題は、注意が必要です。江戸時代も偽版が流通してトラブルがあったのは、面白いと思いました。
本格的に版元になるために進みだした蔦屋重三郎。
どんなアイディアで危機を乗り越えていくか?見ものです!


参考文献・画像引用

NHK「【大河べらぼう】第6回「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」まとめ


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