【短編小説】男の苦悩
「拓人くん?」
「なぁに?おじちゃん」
「アキネーターやろ?」
「いいよ!」
「じゃあ……」
仮面ライダー
「決めたよ」
「じゃあ……生き物?」
「はい」
「人?」
「はい」
「んー、僕も知ってる?」
「はい」
「んー、じゃあ、有名人?」
「はい」
「テレビに出てる人?」
「おお、はい」
「男の人?」
「んー、どちらとも言えないかな」
「そっかー、じゃあ……
実在する?」
「……え?ああ、うん、え?はい、かな。いや、そのーー、実在、ねぇ、おじちゃんは、ね、いると思ってる……。けどなぁ、ええっと、そうねぇ、うん、うーん」
「ねぇ、どっちぃ?」
「実在………………」
どうする。俺。