東京農工大学 先生大図鑑

「農工大の先生のことをわかりやすく伝える」をモットーに、学生が先生の研究内容からこれま…

東京農工大学 先生大図鑑

「農工大の先生のことをわかりやすく伝える」をモットーに、学生が先生の研究内容からこれまでの人生のことまで、幅広く深い内容をインタビューしました。 農工大の真髄は個性的な先生たちにあり!?学生が深堀りした『生の声』をお届けします。

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「先生大図鑑」について

「先生大図鑑」とは 「高校生に、農工大の先生のことをわかりやすく伝える」をモットーに、東京都にある国立大学である「東京農工大学」の学生たちが自らインタビューした記事を掲載するwebサイトです。 このnoteは、そんな「先生大図鑑」のインタビュー記事をまとめたものとなっています。 「先生大図鑑」の使い方 「先生大図鑑」には、ふたつのコンテンツがあります。 「先生大図鑑」:農工大の先生の研究からはじまり、歩んできたこれまでの人生についてお話を伺うメインコンテンツです。

    • 無限の可能性を持つコラーゲン

      https://tuatdaizukan.net/ 今回は農学部応用生物科学科の野村義宏先生にインタビューをしました。ぜひご覧ください! 畜産副産物からコラーゲンへ―そもそも、なぜコラーゲンを専門にしようと思ったんですか? 若い頃にちょうど畜産副産物としてレザーの研究をしてて。皮ってレザーとしては使うけど、それ以外の利用法ってなかったんですよ。そこで皮があればコラーゲンを採れるよって化粧品とか、食べるものとかっていう技術の提供をし始めたのが最初ですね。それまでは牛とかの

      • 有機化学で新しい分子を作る!

        https://tuatdaizukan.net/ 今回は工学部応用化学科の加納先生にインタビューしました。ぜひご覧ください! 分子設計の面白さー有機化学の分野に進もうと決めたきっかけを教えて下さい。 大学入学時点では生物系の学科に所属していました。当時の生物の授業の内容は、ブラックボックスばかりで、生き物の働きは、その仕組みが分からなくても、そういうものと理解したことにするしかなく、腑に落ちなかったのです。しかし、学部3年生の時に受けた講義では、有機化学が専門の先生が

        • 自然と向き合うこと~野生動物との共存

          https://tuatdaizukan.net/ 今回は、森林における生物同士の関わりなどについて研究している小池伸介先生にお話を伺いました。 近年、クマをはじめとした様々な野生動物が畑や住宅街などに出没する事例が相次いでいます。インタビューを通じて、森林生態系の魅力や共存する上での問題などについて興味を持っていただけると幸いです。 研究のきっかけ─先生は大学でどのような研究をしているのですか。 いろんな生き物同士のつながりについてですね。動物と植物とか動物と動物の関

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        「先生大図鑑」について

          野菜と花をもっと良くする。~失敗から生まれるアイデア~

          今回は農学部生物生産学科の鈴木栄先生にインタビューしました。先生の研究への思いや、園芸学のあれこれについてお聞きしました。ぜひご覧ください! 園芸学との出会い─では、鈴木先生の研究内容を教えてください。 園芸学を研究しています。園芸学の中で、私が専門にしているのは組織培養や遺伝子組み換えを使って行う品種改良で、植物の材料として一番多いのは花です。 ─なぜこの分野で研究をしようと決めたのですか? 昔から、研究とか実験をする職業には就こうと思っていたんです。実家が新潟の兼

          野菜と花をもっと良くする。~失敗から生まれるアイデア~

          瞬時に復旧!障害のないコンピュータの世界へ!

          https://tuatdaizukan.net/ 今回は工学部知能情報システム工学科の山田浩史先生にインタビューしました。先生のこれまでの経歴や研究へのこだわり、そして高校生へのメッセージについて熱く語って頂きました!ぜひご覧ください! 障害のないコンピュータの世界へ─山田先生は、OS※やデータベース※などを研究されているとのことですが、具体的にどのような研究でしょうか? (※オペレーティングシステムの略で、ハードウェアやアプリケーションを管理・制御するソフトウェア。例

          瞬時に復旧!障害のないコンピュータの世界へ!

          3Dプリンターを用いた金属の加工~引き算の加工と足し算の加工~

          https://tuatdaizukan.net/ 今回は機械システム工学科の笹原弘之先生にインタビューしました。 笹原先生の研究人生─笹原先生はどうして研究の道に進もうと思ったのでしょうか? 大学に入学した頃は、ロボットの研究をしたいと思っていました。研究室を選ぶとき、ロボットに関する研究室にするか他の研究室を選ぶか迷い、応用物性学講座というものの物性を調べる研究室に入りました。この研究室は、普通の状態ではありえないような極限状態での材料の変形や材料の摩耗、壊れること

          3Dプリンターを用いた金属の加工~引き算の加工と足し算の加工~

          自分の「ワクワク」を信じて「動物行動学」の道へ

          今回は、ディープテック産業開発機構・フロンティア研究環の入交 眞巳(いりまじり まみ)先生にインタビューしました。 飼い主とペットの「良好な関係性」を支える役割─先生のご専門についてお伺いしたいです。 私の専門は「獣医行動治療学」です。大きな枠組みとしては「動物行動学」という分野なのですが、その中でも、動物の問題行動を獣医学・動物行動学の視点から改善するというのがこの学問の役割です。 普段は、府中キャンパスにある動物医療センターの動物行動科で診療を行う獣医師として働いて

          自分の「ワクワク」を信じて「動物行動学」の道へ

          環境汚染を化学物質の動きから解き明かす

          今回は環境資源科学科の渡邉先生にインタビューしました。毒にも薬にもなる化学物質と私たちはどのように付き合っていけばよいのでしょうか。ぜひご覧ください! <プロフィール> お名前:渡邉 泉(わたなべ いずみ)先生 所属学科:農学部環境資源科学科 研究室:環境毒性学研究室 毒にも薬にもなる化学物質―環境毒性学がご専門と伺ったのですが、どのような研究をされているのでしょうか。 化学物質と生命の相互作用を突きつめて、世の中に溢れている化学物質がどのレベルまでは許されてどこからは

          環境汚染を化学物質の動きから解き明かす

          どんな子どもたちにも自然体験を!裾野を広げる海洋研究者

          https://tuatdaizukan.net/ 今回は、環境資源科学科の梅澤先生にインタビューしました。ぜひご覧ください! 研究内容―先生はどんな研究をされているのでしょうか? 「海という生態系に、窒素とかリンとかケイ素などのいろいろな栄養塩が、どこからどのようなプロセスで入ってきて海洋生態系に影響しているのか」という観点から研究を行っています。 この栄養塩由来の元素が、植物プランクトンを経て、皆が好きな魚やイルカ、クジラへと繋がっていくんです。こういう栄養塩の移

          どんな子どもたちにも自然体験を!裾野を広げる海洋研究者

          国際協力の経験から、学生の留学を後押し。“とにかく、いってらっしゃい!”

          https://tuatdaizukan.net/ 今回は国際交流関係のお仕事をされているグローバル教育院の横森先生にインタビューしました。 <プロフィール> お名前:横森佳世先生 所属学科:グローバル教育院(府中キャンパス) 趣味:御朱印集め、登山、ピアノ 国際協力の道へ―横森先生のこれまでについて教えてください。 これまで 色んな立場からアジア、アフリカ、南米等で国際協力に携わってきました。例えば、NGOでは現地の方々と一緒の視点からの草の根活動、JICAや外務省

          国際協力の経験から、学生の留学を後押し。“とにかく、いってらっしゃい!”

          研究者の「おもしろい!」が繋げてきた昆虫研究

          今回は生物生産学科の天竺桂弘子(たぶのき ひろこ)先生にインタビューしました! ぜひ最後までご覧ください。 <プロフィール> お名前:天竺桂弘子先生 所属学科:農学部 生物生産学科 研究室:動物生化学(昆虫系)研究室 始まりは飼育から!長い時間をかけて取り組む昆虫研究―早速ですが、研究室で行われている研究について、お聞きしてもいいですか? では実際に見てみますか?これは、キンウワバトビコバチといって、蛾の卵に寄生する寄生蜂(きせいほう)なんです。 ―この画面に映ってい

          研究者の「おもしろい!」が繋げてきた昆虫研究

          数学で世界をステップアップ!~音の計測・処理から応用へ~

          今回は知能情報システム工学科の矢田部浩平先生にインタビューしました。 今ではweb会議で当たり前に使われているzoomアプリなどは音響の研究があってこそ不自由なく利用することができています。本記事では音響とその研究に使われている数学についてお話を伺いました。 物理現象からデジタルデータへ─矢田部先生はどのようなことを研究されていますか? 音をはじめとする様々な物理現象をデジタルデータに変換して、解析・処理をするための信号処理について研究しています。 まず物理的な現象として

          数学で世界をステップアップ!~音の計測・処理から応用へ~

          木の細胞の死の原因を探る

          今回は環境資源科学科の半智史先生にインタビューしました。 「自然と調和した社会」と「研究」─先生が森林について学ぼうと思ったきっかけを教えてください。 元々大型の野生動物に興味があって、それらを守るような仕事をやってみたいと思って、そういった勉強ができそうな大学の農学部を志望して入学して、当時は根拠もなく動物行動学が大事そうだと思ってたんですけど、実際にそれを扱っている研究室を調べてみると、ダニとか社会性昆虫についてやってる所で、なんだかイメージと違うぞってなったんですよ

          木の細胞の死の原因を探る

          医療に役立つ抗体をデザインする。

          今回は生命工学科の浅野竜太郎先生にインタビューしました。ぜひご覧ください! 抗体とは何か―抗体について簡単に教えていただけますか? まず免疫についてなのですが、免疫とは自分以外のものを全部排除する仕組みのことです。何か変なものが体の中に入ってくると排除されるということです。 逆に自分にもともとあったものは受け入れるんですが、この免疫という現象において大きな役割を担っているのが抗体分子です。抗体分子が入ってきたものを排除しようとするのです。 ―ここの研究室はPIの先生が

          医療に役立つ抗体をデザインする。

          [こんな実験・実習あります]~ガソリンエンジンの分解・組立~

          今回の「先生大図鑑」は特別編! 「こんな実験・実習あります」と銘打ち、農工大の実験や実習に密着します。 今回は工学部機械システム工学科の2年生が受講する「機械システム工学実験Ⅰ ~ガソリンエンジンの分解・組立~」の様子をお届けします。 学生が実際のガソリンエンジンに触れる様子をご覧ください! 取材日:2022年7月13日 動画制作:タカ、ほき、すざんぬ、みかん

          [こんな実験・実習あります]~ガソリンエンジンの分解・組立~