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卒業研究レポート① 「守りたい場所ができたから。」

皆さんこんばんは❗️
卒業展示開催まであと約1ヶ月となりました❗️😲
そんな今回から実際4年生がどのように卒業研究を行っているのか、どんなふうに地域に飛び出して地域の方々とコミュニケーションをとっているのか、アクションを起こしているのかなど各ゼミから1人ずつピックアップをして、卒業研究取材レポートをお届けしようと思います✊
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第1回目となる今回は西ゼミ所属の髙橋  虹歩(たかはし にじほ)さんです。
それではどうぞ❗️

髙橋  虹歩(たかはし にじほ)
ニックネーム:ごんた
生まれ育ち:福島県
所属ゼミ:西ゼミ
研究テーマ:「短期滞在者への防災の伝え方と防災お守りの提案」

1.『葛尾村を災害から守りたい』

■まずはどんな卒業研究をしているか教えてください。

「短期滞在者への防災の伝え方と防災お守りの提案」という研究テーマで、福島県葛尾村を研究対象地として研究を行っています。

■葛尾村を研究対象地に設定したのは何故ですか?

大学1年次の春に復興創生インターンで福島県葛尾村に1ヶ月滞在していました。
葛尾村でインターンをしていた当時、村に関わっていく中で、葛尾村は東日本大震災の被災地である一方、移住者が増えている地域であり、外から来た人に防災情報を渡せていないという防災面で地域課題があるなと感じていました。また、葛尾村は震災で原発被害を受けているものの、防災への意識はそこまで多くないかもしれない、という印象を当時持っていました。

そして大学4年になり卒業研究を始める時に、思い入れのある葛尾村で卒業研究をしたいという思いがあったこと、また、1年次の時に感じていた葛尾村の地域課題を私の卒業研究で課題解決できないかと思ったことが卒業研究を始めたきっかけです。卒業研究のゴールとしては、葛尾村への短期移住者や若者たちに防災意識を持ってもらうこととしています。

■防災をテーマに研究を行なっているということですが、具体的なアクション内容について詳しく教えてもらえますか?

葛尾村の人たちと短期滞在者の人たちが一緒になって防災お守りを作る、モニターツアーを昨年の12月に1泊2日で行いました。
1日目は短期滞在者の人たちに葛尾村がどんな街なのかを知ってもらう内容でした。そして2日目は1日目で得た葛尾村の良さも含め、葛尾村の土地情報を元に短期滞在者の人たちに防災お守りを作ってもらうワークショップを行いました。

■モニターツアー終了した今は卒研の内容はどんな活動をしているのですか?

今はこのモニターツアーの結果を元に、「葛尾村に初めてきた人/葛尾村に短期滞在する人/葛尾村をあまり知らない人」たちが葛尾村で災害が起こった時でも、避難できる状態になれる様にお守りのブラッシュアップをしつつ、納品できる様に防災お守りを作っています。卒業展示までには納品したいですが、1人でやるのはなかなかに大変でプレッシャーと戦いながら頑張っています。笑 納品が終わったら、来年度の3月に葛尾村のインターン生に渡したいなと思っています。

■何故『防災お守り』だったのですか?

無印良品が好きなのですが、以前無印良品が運営するホテルに泊まった時に「もしもマップ」という周辺マップとホイッスルが入った防災ホテルグッズに出会ったことがきっかけです。同じように『防災お守り』が地域にもあったらいいなと思い、私の研究のアクションにも取り入れようと思いました。。また、私は『葛尾村を災害から守りたい』という想いが強く、仲の良い地域の方や思い出の詰まった葛尾村を守るという意味で『お守り』を作ることにしました。

2.『葛尾村は成長できた場所』

■虹歩さんにとって『葛尾村』はどんな場所ですか?

葛尾村は私が大学4年間学生生活を送っていく中で、研究対象地でもありますが、とても特別な場所であり、成長できた場所なんです。

葛尾村に関わるきっかけは先ほども少し話しましたが、大学1年次の復興創生インターンでの1ヶ月滞在したことがきっかけです。
当時はまだコロナ禍前でのインターンだったので、私と同じような大学生たちが全国各地から集まり約30人と1ヶ月生活をともにしながら活動をしていました。違う大学の学生たちと一緒に切磋琢磨しながらインターン活動をしたり、活動の中で他の学生のみんなの夢を聞いたり、大学にいるだけでは得られなかった出会いや大事な思い出がインターンにはあります。

また、インターン活動をしていく中で復興創生インターンの方々や村の人たちに支えていただいた思い出もあります。インターン活動を行なっていく中で活動が息詰まってしまった時が何回かあったのですが、葛尾村の人たちから「君たちは成長をしたくないの?」と問われ叱咤激励を受けた時もありました。そんな葛尾村での1ヶ月の生活を通じて、インターン前の自分から何倍も成長することができたと思っています。

葛尾村は私を支えてくれた人がいて、今でも変わらず私を支えてくれる大事な場所です。そんな葛尾村を今度は自分が支えたい、守りたい、という思いがあります。

3.『「記事」を書くことで繋ぎ、支え続けたい』

■卒業後は何処に就職するんですか?

就職先は福島の新聞会社さんから内定を頂きました。春からは福島市で1人暮らしをする予定です。

■何故「新聞記者」になろうと思ったんですか?

大学に入った頃はただ漠然と公務員になろうと思っていました。両親とも卒業後のキャリアについては公務員だろうと話をしていました。でも進級するにつれて「自分は本当に公務員になりたいのか?」と考えるようになりました。そんな時、葛尾村で復興創生インターン後に葛尾村の地域の方を対象に「葛尾村の震災前と後で生活がどう変わったのか?」という取材と記事をつくる短期アルバイトの機会をもらって。それは自分にとって興味深い経験で、自分が文章を書くことが好きだということに気づくきっかけになりました。
そこから、人の話をたくさん聞き、心に寄り添い、文字という形に起こすことができるのは新聞記者という仕事じゃないか?と思うようになりました。それと同時に、福島のことをまだまだ知らない自分がいることに気づき、福島で新聞記者になることを目指すようになりました。
そして就活をしていく中で今の内定を頂いた会社先に出会い、新聞記者の仕事体験を経験させて頂いた時にここの会社で働きたいと強く思い、その会社さんへ就職を決めました。そして有難いことに内定を頂くことが出来たという流れになりますね。

■来春から新聞記者として働くということですが、何か今の段階でビジョンはあったりしますか?

いつか福島県双葉郡や沿岸部の担当になりたいと思っています。そして今度は「新聞記者」として葛尾村と関わりたいです。葛尾村は今新しい移住者が増えていて、そんな外から来た移住者の人たちと中の人たちである葛尾村の人たち両方を「記事」を書くことで繋ぎ、支え続けたいと考えています。

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虹歩さんへの取材を通して、虹歩さんにとって葛尾村は大事な『守りたい場所』であり『居場所』であるという葛尾村への強い想いが伝わってきました💭
そんな虹歩さんの卒業研究・卒業展示は果たしてどんな展示になるのかとても楽しみですね🎵

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東北芸術工科大学デザイン工学部コミュニティデザイン学科
2022年度 卒業/終了研究・制作展
開催期間:2023.2.7(火)- 2023.2.12(日)
時間:10:00 - 17:00
会場:東北芸術工科大学

■2022年度 東北芸術工科大学卒業/修了研究・制作展 特設HP
https://www.tuad.ac.jp/sotsuten/

■卒展 来場事前予約フォーム
(2/11・2/12 土日開催のみ事前予約必須)
e-tix.jp/tuad_sotsuten/

■コミュニティデザイン学科 優秀者プレゼンテーション zoom配信予約フォーム
https://forms.gle/TJKic8QF6rky54HJ9


いかがでしたでしょうか?
「もっとコミュニティデザイン学科を知りたい!」「興味が出た!」という方がいましたら各SNSで情報発信をしているのでこちらからアクセスしていただければと思います🙆
それではまた次回の投稿でお会いしましょう👋
             コミュニティデザイン学科 プロモーションチーム


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