フォトブック ”timeless” のこと
カフェの写真集である。メニューブックではない、正真正銘カフェの写真集。
写真集は札幌はススキノと大通りの間にある小さな「ムジカホールカフェ」が入っているビルの外観からはじまる
もはや私はそこにいて、急な階段を3階まで上がると(階段しかない)金古美のドアノブに手を伸ばし、きぃ~っと音を立てて開け、ただいまーと言いながら入ると厨房の奥のもじゃもじゃした店主が、ふっと笑顔で迎えてくれる
ああ、そうかぁ、コロナ禍だから、こんなテーブルのレイアウトになってるんだね
針金のモビール、音符やギターが、ユーモラスに揺れてる
ヨーロッパの街角のような文字盤の時計
星と満月のライト
ランチメニュー、ガパオライス、ピザ
そしてパフェ
『甘いこよみが日々をわすれさせてくれる』
jobin.さんの言葉がじんわりとしみる
甘いこよみ。パフェのカレンダー
(7月は完全におっぱいだと思う)
あぁ、このパフェの写真だけで7割がた満足する
甘い、冷たい、さわやか、もちもち、とろーり
ドリップが満ちていくコーヒー
カウンターに座ってドリップポットはどの形がいいのか、店主に相談したことを思い出す。田所さん、結局私も田所さんと同じような形のドリップポットを使ってます
「これしか使ったことがないから、ほかのことがわからない」と言われたんで、全然相談にならなかったけど(笑)
近藤孝平さんが描いたカーテン
西日に透ける薄い水色
このカーテンがかかる前がどんなんだったか思い出せないくらい、ずっとそこにあったようなカーテンが、最近新しくなった。もっとダイナミックになって新たな存在感を増している。
この夢のようなカーテンの写真が残っていてよかった
そして季節ごとに代わる天井のオブジェ
もしかしたら飲食店として、季節にあわせてしつらえを変えるのはあたりまえかもしれないけど、そこに細やかな心を感じて、泣きそうになる、
いくつの季節を見れただろう。
開場を待っていたら、急な階段をギターしょって演者が上がってきたときのことを思い出す。演者より先に来ちゃったよ。
50席ほどのライブスペース
一番前の背もたれがある椅子に座りたい
ゆったり座って音に包まれる
あー、いいなあ、写真集に載ってるお客さん
そこにいた証
あ、りっくんもいる、キーボードを弾くりっくん
スモゥルフィッシュも、エビナマスジはお兄ちゃんの方だな
大橋トリオのギターやサカナクションのサインはちょっとした自慢
ハロウィン、クリスマス、お正月
恒例の書初め大会に参加するのが夢です
寺沢さんの写真も、jobin.さんの言葉もステキだった
なにより、その場所が。
あと、個人的な感想としては、そこにお客さんがいる風景の写真も欲しかった!カウンターに座る知らない人が店主と話してるのをなんとなく聞いていたり、たまに会話に混ざったり、一人でいたい人は、ほどよくほっといてくれたり
お客さんがいて、完成するムジカホールカフェだもんね
※今日の内容と関係あるタイトル画像は、フォトブックの表紙