しにんに梔子/シャーデンフロイデは騙らない
開演前に流れていた曲がかなり作品の内部を描いてて色々考えさせられたので
・入水願い/椎名林檎
・Fatal/GEMN
・オレンジ/トーマ
・バレリーコ/みきとP
他にも曲があったのかもだけど
分かる範囲だとこの4曲がリピートしてた
特に入水願いとFatalの2曲は歌詞からの考察が必要そうだったから自分なりの考察を書いてみた
【入水願いの歌詞からの考察】
歌詞全体的にはあすか→弓弦への手紙の内容?
《あたしを殺して其それからちゃんと独りで死ねるの》
菫が弓弦に首を絞められる直前にも言った言葉
弓弦に自死を促すための決定打
《両手は何にも掴めない》
これも菫が弓弦に対して言ってた言葉
嘲笑うように、蔑むように
《賞讃したがっているあなたの嘘吐き》
あすか→両親?世間に対して?メディアに対して?
《…どうぞ殺やって》
あすか→弓弦に遺した最期の願い
設定資料集読むと更によく分かるけど、弓弦の犯行をバレないようにするためのあすかの優しさなんだよね
お願い、殺して…って手紙には書いてたけど、あすかの本当の願いでは無かったんじゃないかとは思う
【Fatalの歌詞からの考察】
《また夢から覚める、濡れた瞼を開ける
狂おしいほど思い残す、遠い日の無力さを呪う
身を焼かれるような絶望も糧にはなろうか
憧れに焦がれるまま燃やし続けている》
怺→あすか、菫に対する後悔と自分の無力さ
怺の憧れる【正義】に対しての執着
亜以→羽月の件をなんとも出来なかった自分の無力さ、何もしてくれなかった警察への絶望
それを糧に自分の信じる【正義】への憧れ
《全てを孤独から救う眩しい光
致命的な欠落をくれたね
身勝手な巨星、狂わされた生》
菫、弓弦、眞とってのあすか
あすかにとっての菫と弓弦
羽月にとっての菫
亜以、瞬にとっての羽月
自分にとっての一番大事な存在に、みんな正しくちゃんと人生を狂わされてる
《あなたがいないと生きていけない
何もかも捧げてしまってもいい
あなたの愛がまだ足らない
欠けたものは何で埋めたらいい?》
《あなたがいないと生きていけない
眩しさでこの身を照らして欲しい
あなたの愛がまだ足らない
夢の中でもらうしかないのに》
一番大切な相手には愛してもらえない
愛されてる夢を見るしかない悲しみ
求めても得られない愛はどんなものでも埋まらなくて、それでもずっと求めてる
みんな思い出の中で相手をどんどん美化して、崇拝して、そして愛されないことでさらに苦しんでいく
歌詞から感じた考察というか、感想というか
観た後に聴くと更に抉ってくるんだよなぁ…