末摘花と紅花と。

あんなに愛した紅花が末摘花だと知ったとき。末摘花は強情だけど、それはそれは初心だから、はつらつとしてでもなまめかしいあの紅花と結びつかない。

疑うべきは、源氏のセンスか、わたしの無知か。

なんにしたって永遠に、きっと絶対腑に落ちない。

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