眠り
寝るのが苦手になったのはいつからだろう。
やっと眠りの糸を掴んだと思ったらもう朝日が差してくる夏。夏の方が眠りが浅くなるのは、動物的なものかしら。
物心ついた頃から、多分もう小学校高学年の頃から、寝つきが悪い。秒針の規則的な音が強迫的に感じ、眠らなければ、もう0時を回っただろうか、どうして父や母や弟がそんなに眠れているのか。私だけが取り残されていて、違う時間軸に飛ばされてしまっていて、家族はみんな眠らされているような。周りがよく眠っていることにも不安や焦りを感じ、そうこうしているうちにトイレに行きたくなるのだけど真夜中のトイレなんて小学生の私には肝試しみたいなもので。
そう考えると今は楽な方なのかもしれない。
真夜中でも怯えなくていいし、一緒に寝ている家族もいない。
眠れないまま仕事に行くのはしんどいけれど、朝日を綺麗だと拝めるだけの余裕があるし。大人になるってのはいいこともあるのかもなんて。
眠れないなら諦めて本でも読もうかなとか映画を見ようかなとか、開き直ってしまえばもう愉しむこともできてしまう。
突き詰めて思い悩んで辛くなっても、開き直って愉しもうと切り替えたい。
今日も何が言いたいのかよくわからない。