囚われる
感化されやすく、囚われ過ぎてしまい、執着する性格である。
これは憧れゆえの願望なのか、好きを拗らせた執着なのか。執着自体が悪いことではないと思うけど、あまりに囚われていては何かを見失いそう。何かってのはよく分からないけど。
あの人への憧れがなかったら、わたしは今行きたい場所も貯金をする理由もなかったんだろうか。それとも別の誰かに憧れて似たようなことをしていたんだろうか。でもこれまでのわたしのやってきたことがあまりに他人軸で、その人たちがいなくなったらどうするんだろうと不安になった。不安だけど楽しそうとも思った。
中学の頃、ある友人が自己啓発の類の本をとても嘲笑していて、本当は読んでみたいものがあったけどなんとなく恥ずかしくて読めなかった。読んでいることがバレたら見下されて離れていってしまうんじゃないかと怖かった。
ずっとべったり仲が良かったのに別々の高校へ進み、だんだん話さなくなった。ある日、息がしやすくなっていることに気がついて本屋へ走り、ずっと読んでみたかった自己啓発本買い貪り読んだ。わたしは自分自身に呪縛をかけていた。別に読みたい本くらい好きに読んだら良かった。ちょっと世界が変わったのが解った。
今回もあの人に憧れている自分に囚われ過ぎている。好かれたい気持ちよりも嫌われたくない気持ちが強くなっている。
好きな服を着て、好きな本を堂々と読む。面白くないと言っていた映画をみて目を腫らしてしまっても恥じる事などない。
今度は囚われないことに囚われながら生きてみる。