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最近のアンチフェミニズム界隈について

8月も後半に差し掛かったころ、アンチフェミニズム(以下アンフェ)界隈にて界隈に属するインフルエンサーと婚活コンサルタントとの間で「デートでは男が奢るべきなのか?」で大規模なレスバが起き、ちょっとした騒動になった。

奢り奢られ論争自体はもう何十回と擦られた議論であり目新しさはないのだが、男女平等社会でもこの文化を続けることへの是非に始まり、何故か妊娠出産と男が金を出すことが対価になるのかの話に移り、突然代理出産の費用を参考値として出して費用が適正なのかの話に移り…と話が目まぐるしく変わって最終的に何の話をしているかもわからない状況になっていたようだ。


論争の内容については全てを把握できているわけでないのでコメントは控えるが、この騒動に対し寄せられた意見には筆者も賛同するものがあった。

それは、

最近のアンフェ界隈はもはや内紛、内部分裂状態にあり、所属する人のレベルもフェミストと同レベルまで落ちてしまっている

というものだ。

コロナ前までのアンフェ界隈はSNS上で暴言を振りまくフェミニストに連携して戦いインフルエンサー同士のやり取りも積極的に行われていたし、議論の内容も萌え絵炎上騒動に端を発する表現の自由運動が中心であった。あくまでフェミニストの横暴に対して抗議する、リベラル中立性を維持しようとする側面が強かった。

しかしコロナ後からの現在では「男性こそが真の被害者であり、社会は救済するべきだ!」「女性の身勝手さ横暴さが男性を苦しめ、社会を苦しめている!女性を叩け!」という風潮が強くなっていき、中立を維持しようとする男性に対しては「こいつはチン騎士に成り下がった!」「上澄みだからそんなことが言えるのだ!」と攻撃することを躊躇なくやるようになったのだ。そして今回の論争でも「男性にだけ負担を背負わせるのはおかしい!女も常に負担を背負え!割り勘だ!妊娠出産とか関係ない!」という風に被害者性をむき出しにした意見が殺到し、男性側からも苦言が飛び出す事態になった、という訳である。


一応筆者も界隈の端くれに属する人間であるのだが、実際最近のアンフェ界隈の先鋭化は流石に目に余るものがある。

建前上は「本当の意味での男女平等」を望みフェミニズムに対抗するポーズを取っているし、女性枠の議論などではそれが発揮されているケースもある。しかし、様々な議論を重ねて行き着く先が「自分たちは異性の被害者であり配慮を受け取る権利がある」「異性は加害性を認めて贖罪しろ」というフェミニズムをそのまま反転させたものになってることは正直否めない。

また対人論証を持ち込むのはあまりよくないのだが、アンフェ界隈の挙げる女性像が現実の一般女性から乖離していることが非常に多く、現実では女性と関わる機会がないか極めて特殊なタイプの女性と関係を持った事への私怨が根底にある人が多いのでは?という疑念が近頃は強くなっている。「こんなやばい女がいた!」「こんなやばい女のせいで散々な目にあわされた!」というのも実際全くの嘘ではないだろうが、極端な事例だけを持ち出して女性全体を総括したり女性を批判する根拠にしているのは、これもまたフェミニズムをそのまま反転させただけの構造になってしまってる。

数年前までアンフェ界隈にいて近年ではそれ系のコメントをしなくなった人を筆者は何人か見ているが、その人たちは既婚で子持ちの割合が多かった。家庭を持っている人ほど界隈から離れていくのは答え合わせにしか見えない。

人権意識が上がって男性でも声を上げるようになったとか男性がメス化したとか、男性の被害の訴えについては色々な見方ができるだろうが、少なくともアンフェ界隈のそれは中立性や公平性の欠けたものになってしまってるのは事実であろう。自浄作用を失い煮凝りになっていけばいずれはフェミと同じ道をたどる。

筆者もなんだかんだで界隈から離れることができていないので恥ずかしい限りだが、リアルの生活を良くして早く離れられるようにしなければならないと考えている。

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