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第4次産業とキャラクタービジネス

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この記事は2000年10月21日に自身のHPのために作成されたモノです。
当時の空気感、感性で書かれているため、今とは合わない部分もあります。また、自身で書いた物ながら今、読み直して違うと感じる部分もあります。
しかし、当時書いた物として、そのオリジナリティを重視して、ほぼそのまま掲載しています。
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元々、ITとはアメリカでは工業関係で情報通信が使われ流通を円滑にさせて、景気を回復させたモノでその中で新規の事業、ベンチャーが企業の情報通信を管理したことから、ベンチャー企業が生まれてきた。大抵のベンチャーは投資家の気まぐれ(言葉は悪いが)で成長した面もあるが。
その中で本当に生き残れるのは本当に数パーセントも満たない企業だけである。

そんな情報ビジネスは新たな産業、第4次産業になろうとしている。IT関連の情報整備や管理する者などを新たなサービス産業である。

私はそれにキャラクターの著作権利の管理も含まれると思っている。
これは『カードキャプチャーさくら』がなぜBSでやっていたか考えると分かりやすいだろう。

元々、『カードキャプチャーさくら』は臭わせ程度ではあるが百合や年の差の離れた愛、また禁断の愛などの同人作家が喜びそうな要素を堂々と含んでいた作品である。それをNHKの一部であるNHK BSでやることは我々を驚かした事は言うまでもないことだった。

それらの要素は作品の中で一線を越えて描かれることはなかったが、その危険性に漫画読者は結構ドキドキして読んでいたと思う。そこが作者の狙いだろうが。
さて、そんな要素を含んでいた『カードキャプチャーさくら』は我々は恐らく民法放送がアニメ化するモノと思っていた。だが、結果はNHK BSがやることになった。

その理由はおそらくキャラクターの権利の獲得だろう。

詳しいことは分からないが、『カードキャプチャーさくら』関係のキャラクター商品をどこかの会社が出せば、その権利から許しをもらわなくては商品化はきない。当然、そのためにはお金で解決しなくてはならない。
その権利代は作者もちろん、アニメをやっているNHK BSにも入るはずだ。
これは『カードキャプチャーさくら』がNHK BSでやった理由だろう、恐らく。

NHK BSはキャラクター戦略を『カードキャプチャーさくら』で打ち出したのだ。

そして、『カードキャプチャーさくら』が始まった少し後に『女神候補生』が始まった。おそらく、これも同じ理由で始まったアニメだろう。
しかし、キャラクター戦略としては失敗した様子だ。CGを使うなどを意欲的にやったのだが、まだCGがアニメに置いて毛嫌いされたり、制作スピードが合わなかったりしたのかも知れない。
それも失敗の要因だと思われる。

現在、ポケモン、『ポケットモンスター』の人気は巨大産業になっている。その経済性は計り知れない上に、この人気は100年は大丈夫といわれている。たった一本のゲームが、巨大産業になったことは企業にとってはどれだけの衝撃だったが。
これからは企業はキャラクター戦略をおろそかにできなくなっていっただろう。
 
そんな具合で、第4次産業の主はこのキャラクターの著作権利の管理になるだろうと私は思っている。すでにキャラクターに対する裁判は多くおこなわれている。
例えば、同人誌などによる、キャラクター像の崩壊や無断でのキャラクターの使用など。企業としては自己のキャラクターの崩壊をおそれるのは無理もない。それは売り上げを左右させるのだから。
 
ご意見、ご感想、ご指摘をお待ちしています。 

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【編集後記(2020/10/10)】
20年も前に描いたモノを見直すのはいささか恥ずかしい。だが、この考えは今に置いてはIPビジネスとして認知されている。私も当時の文献等からこういった流れがある事をまとめていただけではあるが。

実際、NHKのアニメ戦略は近年のNHK紅白歌合においても、流行のアニメ枠を設けている気もする。そして、地上波等で放送されていた作品をNHKでも流している。
それはIP、キャラクタービジネスとして有益になると判断していると考えているのは間違いないだろう。

今回、個人的には黒歴史ともいえる記事ではあるが、改めて当時を感じ、今と照らし合わせることは意義があると思い掲載した。

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ツカモト シュン
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