マガジンのカバー画像

収益化時代の作家戦略とは

84
書籍化等の商業ベースに依存せず、自身のコンテンツでも収益化(マネタイズ)によって生計を立てられる作家戦略に参考となる記事を集めたマガジン
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

異世界妹。電子と紙で出版社が違う理由

こんにちは、漫画家の根田啓史です。 独立系(インデペンデント系)漫画家という言葉を見かけるようになってきました。 作家活動の出発点を、雑誌デビューではなく自費出版にする人たちを指すと解釈しています。電子媒体とインターネットの普及によって、個人単位でそれができるようになってきました。 僕も二年ほど前から、Webプラットフォームを利用して、漫画の個人連載と自費出版を出発点として作家活動をしています。 ☆ この度、その活動の結果の一つとして「異世界行ったら、すでに妹が魔王

VTuberのための確定申告ガイド~配信者/ライバー/クリエイターにも~

飲み屋で隣にいたお兄さんに絡んだら、スカウトされたのでデビューした、VTuber講師・禰好亭めておと言います。 ▼こんな記事を書いています 今をときめく「バーチャルYouTuber」私がカテゴライズされるバーチャルYouTuberを含めた「YouTuber」という職種は、現在高額所得者を輩出し、様々な年代の方が注目している職業と言っても過言ではないと思う。 本業としてだけではなく、副業としてや、自身(自社)の広告としての意味も持っているだろう。 そんな界隈で1月の頭に

90年代ウェブ小説の書籍化|飯田一史

 オンライン小説の歴史は、パソコン通信やインターネットなどオンライン通信の歴史と同じくらいの長さがある。  たとえば1981年元旦に発足した小田原マイコンクラブのBBS「マイコンセンター」上に原田えりかによって85年8月頃から約3年にわたって毎日、全1038回書かれたSFファンタジー「シシャノミルユメ」がおそらく日本初のオンライン連載小説だろうと目されている(小口覺『パソコン通信開拓者伝説』小学館、98年、48-52p)。  本来ならばストレートにオンライン小説、なかでもW

株式会社Cygamesを退職しました

1月20日を以って、正社員として約9年間努めた会社を退職することとなりました。 そもそもどういう形態で仕事してたのかも表立って公開していなかったので、ある意味このエントリで社員でした!って公開した形にもなりますね…! なぜ退職エントリを書こうと思ったか 一度はこういうの書いてみたかった、っていうのもありますが、一番大きいのは ・きちんと退社した旨を公開しないと、今後も私がやってないことも、私の成果、責任と勘違いされてしまうため ・ある程度退職に関して公開しないと、謎の行間を