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コンプレックスについて
コンプレックスは人それぞれあるかと思います。
コンプレックスの根源も世界の心理学者や精神科医により提唱されてきた歴史があります。
はじめに、アドラーといった心理学者が「劣等コンプレックス」について定義してるので少し詳しく書いていきます。
劣等コンプレックスについて
劣等コンプレックスは「自分が他人よりも劣っている」という考えにより形成されるものです。
容姿の美醜、能力の高低、収入や財産の大小、社会的地位や名誉の有無など、『自分の自己評価』と関係するあらゆる事象が劣等コンプレックスの要因になり得ます。
そしてこの劣等コンプレックスを、努力や代替行為といった、何らかの方法によって克服しようとする心理学用語で『補償』です。
劣等コンプレックスの多くは、さまざまな形の補償、認知(受け止め方)の転換、自意識の調整によって、実際の社会生活・人間関係に悪影響がでない程度に抑制されます。
しかし、『自意識(承認欲求)・自己防衛の過剰』が起こると、劣等コンプレックスの影響が強まって不適応を起こします。
アドラーはこれが神経症(悩み)の原因となると考えたのです。
劣等感と劣等コンプレックス
・「劣等性」
・「劣等感」
・「劣等コンプレックス」
という3言葉があります。
「劣等性」は背が低いとか、目が悪いとか、仕方のない部分。
「劣等感」は比較することで劣っていることを感じる感情ですが、むしろ成長に必要なものとされています。
小さい子供が劣等感を感じて、それを補うために努力したりするわけです。
ですから「劣等感」は全く問題ではありません。
逆に問題だと考えられているのが「劣等コンプレックス」
「劣等コンプレックス」とは「劣等感」を言い訳に、課題から逃げること。
自分自身の問題を人のせいにして、努力を放棄し、問題から逃げること。
これが「劣等コンプレックス」です。
劣等コンプレックスの末路
劣等コンプレックスを感じ、諦めてしまった人は大きく分けて3つ、次の行動を取る傾向があります。
1つ目「自分より優れている人の批判」をする人
この人はずるいことをしている!自分とは関係ないのに必要以上に裏で悪口を言ったり、SNSで批判したりします。
2つ目「自分が優れてるとアピール」をする人
自慢話をする人はそういう傾向が高いです。自分凄いだろうアピールをしてくる人。会話の中でサラッと話す分にはいいんですが、頑張って凄いだろアピールはすぐに分かっちゃいます。自分に自信がないんだろうなと。「劣等コンプレックス」に向き合わず、否定し、強がる。「優越コンプレックス」と呼ばれるものです。
3つ目は「自分がいかに不幸かアピール」をする人
劣等感をあえて口に出すことで周りの人に慰めてもらうことを狙う人がいます。周りに共感や理解して欲しいために言う人です。勘違いしないでほしいのは悩みを打ち明けること自体は悪いことではないです。行動して解決しようとしていないのに不幸アピールをしてそれで止まってることがいけないことです。相手からの印象も悪くなります。いかに恵まれていないか理不尽な状況にあるかをアピールされると、この人何か問題あるんだろうなと。
自分が本当に強くなるため、成長するための努力をせず、強く見えるような努力をする状態。
自慢したり、他人をバカにしたり、威張ったりなどなど。
これは「劣等コンプレックス」の派生ですが、人としてどうかしてますよね。
上記のような行動がダメなだけであって劣等感を感じることはいいことなんです。
上記の行動を取ると本人のストレスも周囲の関係もより悪化してしまいます。
大切なのは劣等感をバネにして前向きに行動すること
起きてしまったことを変えることは大変難しいことかもしれませんが、本質は別にあると考えてます。身長が低い、低学歴、家が貧しいなどはただの事実でしかないということです。ほとんどの事は本質的に困っていることが別にあってそれを先天的なものや過去のせいにしているだけなのです。
例えば
「身長が低いから(事実)モテない(困り事)」
「家が貧しいから(事実)馬鹿にされる(困り事)」
「低学歴だから(事実)年収が低い(困り事)」
などです。
紛れもない事実でなかなか変えることが難しい要素はあるかもしれませんが、今の自分がどんな状態や境遇でもそれを受け入れ「どういきていくか、これからどうするか」以外に今の自分をよくする方法なんてないはずです。
どんなに完璧に見える人もみんな悩みは持っています。
コンプレックスと呼ばれるようなものを持っています。
でもみんなそれを分かった上で自分が持てる武器(良さ)を駆使して「これからどうするか」しか考える必要がないですよね。
容姿が嫌ならそう言う先天的なもののせいにして終わるのではなく他の自分ができる魅力や能力をグッと高めればいいですよね。
お金がないのが嫌なのであればこれから稼げばいい。
自分の方が賢くないと思うのであればこれから勉強を頑張ればいい。
考えればいいことはそれだけなんです。前向きに行動すればいいのに劣等感を克服する行動をやめてしまう人が多い理由はその方が楽だからです。
現状を変えようとおもって行動するというのは勇気がいります。上手くいくことばかりではないですよね。勇気を失って楽な方に逃げてはいませんか。
コンプレックスを克服する方法
1つ目は肯定してくれる場所を持つこと
ちゃんと認めてくれる人がいる居場所を作りましょう。今落ち着ける場所がないなら新しくコミュニティに飛び込んで下さい。いつでも待ってます。
2つ目は否定する人と付き合わない
否定する人が周りに増えれば増えるほど自分は劣った人間なんだと執着が溜まっていきます。前向きに行動するを阻害してしまいます。どんな場所にもアンチはいます。あなたがどんないい人でも悪い人、揚げ足をとって言ってくる人がいます。こう言う人とは原則関わるだけ無駄です。
3つ目は苦手なことをやり続けない
人には向き不向きがあります。自分が苦手なことをやり続けていて結果が出ないのであれば向いてないと言うことです。苦手なことでもチャレンジしてみることはとても重要です。しかし、自分に向いていないことをいつまでも頑張って続けるのは違います。環境や考えを変えてみるのも一つです。
最後に
上記の行動を実践しない限り自分のどこかにコンプレックスを見つけ出してしまう可能性があります。コンプレックスを理由に行動をやめない人が一人でも増えてくれると嬉しいです。