虹の解体: 自然科学・数学的記述に対するルサンチマン?
利己的遺伝子の概念、そして「ミーム」の概念の提唱で有名なリチャード・ドーキンスの「虹の解体」(原題: Unweaving the Rainbow)という著書があります。タイトルの元になったのは、アイザック・ニュートンがプリズムで太陽の光を分解して見せたことに関する逸話です。太陽光がスペクトル(つまり可視光線では虹の7色に対応します)に分解されることを示したニュートンに対し、ロマン主義の詩人ジョン・キーツは「虹の持つ詩情を破壊した」と非難したのです。同様の非難はこれ以外にも数多