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和綴じアルバム制作記:マスミとの出会いから学びの日々

和綴じアルバムの制作を始めたものの、本からの学びだけでは限界を感じた私が、まず最初に向かったのは「マスミ東京」さん。このお店を知ったのは、ChatGPTに相談したときにおすすめされたことがきっかけでした。不思議なもので、なんか良さそうと直感を覚え、訪れることにしました。

店内には和紙や布地が美しく並び、目移りするほど。店員さんに「100年持つアルバムを作りたいんです」と伝えると、社長ご夫妻や先生からも驚くほど親身になってアドバイスをくれました。その中で出てきたのが「ノリ」の話。布地を貼るためのノリにもいろいろな種類があり、調整が肝心。でも正直、本に書かれた記述だけでは実際の塩梅がわかりませんでした。

困った顔をしている私を見て、店員さんが「実は、表装スクールもやっているんですよ」と教えてくれました。「表装って掛け軸とかの?」と思いましたが、なんとそのスクールではノリを使った裏打ちの技術も学べるとのこと!このチャンスを逃す手はないと思い、すぐに申し込みました。

垂水李先生の表装教室
https://www.masumi-j.com/lessons/lifespace/

スクールに通い始めてわかったのは、想像以上に奥が深いということです。当初、年内に完成させるつもりだったアルバムは、計画通りには進まず。でも、いい布地を使うなら、それに見合うノリが必要。そして「吟醸麩」と呼ばれる特殊なノリも、自分で研究しなければいけない部分があることがわかりました。

店員さんからは、「遠回りに見えても、基礎をしっかり学ぶのが最終的には近道ですよ」と諭されました。その言葉にハッとしました。何とか早く形にしたいという焦りが、かえって自分の目指す完成度を遠ざけていたのだと気づかされたのです。

今では、じっくりと時間をかけて取り組むことにしています。一つひとつの工程に向き合いながら、手作りのアルバムに自分の想いを込めています。完成にはまだ時間がかかりそうですが、その過程もまた大切な記録です。

次回は、実際にスクールで学んで思ったことを書いてみようと思います。

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