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シン・エヴァンゲリオン劇場版観てきました。

 さすがにオタクの端くれとして一度はエヴァの映画を公開日に観に行っとくべきなのでは、という(脳内からの)お声を受けて、行ってきましたシン・エヴァ。

 ちゃんと公開日に行ってきた証明としてとりあえずnoteに投稿しておこうというわけなんですが、細かい感想や考察を投稿する予定は、今後も含めて今のところはありません。

 そもそも上映してすぐの映画を考察するということは何度も映画館に足を運ばねばならず、出費もバカにならんのであまりやらないんですが、理由はそれだけではありません。というのも、なんか満足しちゃったんですよね。


 TV版に始まって旧劇、新劇と25年余りにわたって続いてきたこの作品ですが、独特の世界観や演出、そして膨大に振り撒かれた設定、伏線の数々が物語への理解を非常に困難なものとしてきたことは確かです。特に前回の新劇Qは既知のストーリーとは一線を画す世界が展開され、我々は混乱し、多くの考察が渦巻くまさに「カオス」となりました。それを踏まえての今作であったため、一体どんな難しいお話が待っているのかと内心かなり身構えていました。

 しかし蓋を開けてみれば、そこにあったのは壮大な神話でも高名な真理でもなく、各々の信条のために生きようと泥臭くもがく人々の姿だったんじゃあないでしょうか。生き残った村での日常。出会い、別れ。それに触れたチルドレンたちの内面の変化。大人たちの苦悩、責任。彼ら一人一人の信念。文字に起こせばいささか冗長ですが、本当に見たかったのは案外こんなもんなのかもしれませんね。

 今作はどのキャラクターもとても「可愛かった」。それはビジュアルだけの話ではありません。彼らが何を想い、何を自らの使命とし、どう生き抜くのか、それを見守りたい、応援したい、尊重したい、そんな「愛しさ」を感じてばかりでした。

 そして終盤、ミサトさんやゲンドウも含め、キャラクター一人一人にスポットを当てた”解放”のシーンはその極点だったと思います。各々が過去を見つめ、希望を持ち、そして「自分に正直になる」。それは旧劇のLCL化とは似てるようでまったく異なるもの。そしてその先にあるのは旧劇ラストの孤独ではなく、人々の暮らす「街」でした。私は断然コッチのほうが好きです。

 何やらフワッとした感想になってしまいましたね。確かに細部を見れば夥しい数の設定や解釈その他もろもろ検証が施せる点が満載なんでしょうが、私にとってそんなのはもはやささいなこと。ゼーレやネルフの計画、エヴァの正体、使徒、神話、そんな「エヴァ」にはお決まりの深い考察なんてものは、彼らの意志の前にはただのお飾りに過ぎないんだなと、そう思ってしまう作品でした。なので考察は…別にいいや!

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