ゼブラ企業ってなんだろう?勝手につながっちゃった話
「ゼブラ企業って何だろう?」と企業経営理論の勉強中に気になったので調べてみました。
企業経営理論の勉強ってやればやるほどハマってしまって逆に危険ですね(;’∀’)。
テストに出るかどうかわかりませんが、先日の「エフェクチュエーション」に引き続き、用語の深堀をしてみようと思います。
ゼブラ企業とは?
ゼブラ企業とは、スタートアップ時に社会的、環境的、倫理的な目的を優先することを目指した企業です。
単に利益を追求することを目的とする「ユニコーン企業」に対するアンチテーゼという意味合いから用いられたことが発端だそうです。
ただしもちろん企業ですから、あくまで利益の追求は目指しながらも、社会的な課題解決に力を入れていくということを意味しています。
なぜゼブラなのかと言えば、主に3つの理由があるようです。
人種的な意味合い
利益と社会的課題を同時に追及していく様子を表す
ユニコーンが架空の動物であるのに対し、現実に存在する動物であること
ゼブラ企業とユニコーン企業との違い
ここで気になるのが「ユニコーン企業」です。
ユニコーン企業は、設立から10年以内に評価額が10億ドルを超えた未上場企業を指し、2013年にアメリカの投資家が提唱した用語です。
成功を収めることが難しく、珍しい存在となることから「ユニコーン」と名付けられたそうです。
ユニコーン企業は、テクノロジー産業やインターネット企業が多く、アメリカのシリコンバレーや中国の北京、上海など、一部の地域に集中している傾向があります。
ただ、これらのユニコーン企業は、現在大きな流れとなっている持続可能な社会の実現(SDGs)という観点からは逸脱していることが多いことから、ゼブラ企業はこの持続可能な社会の実現を目指すことを目的としています。
また、ゼブラ企業にかかわる様々な利害関係者はもちろん、従業員にも恩恵をもたらすことを目指しています。
ゼブラ企業とマイケル・ポーター
ここで突然ですが、個人的に「そうか!」とゼブラ企業の話とマイケル・ポーター氏が非常に結びつきました。
私のように中小企業診断士試験の勉強やマーケティングの勉強をしている人ならおわかりいただけると思うのですが、そうでない場合には「マイケル・ポーターって誰?」となるかもしれません。
マイケル・ポーター氏はマーケティング界の巨匠といわれる方で、現在ハーバード大学経営大学院の教授であり、ビジネスの戦略論と言えば最初に名前が浮かぶような人物です。
企業の競争優位性を確立するための5フォース分析が最も有名なのではないでしょうか。
話を戻して、このマイケル・ポーター氏がゼブラ企業となぜ結びついたのかというと…
ポーター先生が2014年にTED(アメリカのアイデア共有カンファレンスを主催する非営利団体)のプレゼンテーションで発表した内容が、まさにこのゼブラ企業にあてはまると思ったのです。
ものすごくざっくりですが、ポーター先生は「大きな社会的課題はビジネスで解決できる!」と言っていました。
10年近く経過した今でこそ、SDGsの考えは広まってきましたが、当時はまだ「ビジネスは利益を追求するものだから社会的課題を解決することはできない、むしろ対極にあるものだ」というような考えが主流だったため、このような発言につながったのだと思います。
ゼブラ企業を2017年に提唱した人たちは、おそらくマイケル・ポーター氏のような新しい考え方をすぐに取り入れた人たちなのではないでしょうか。
私のような凡人は、先生のお話を聞いたからといってゼブラ企業を提唱するようなことにつながらないのが残念ですが、このように時代は今、ビジネスで社会的課題を解決していくことが大きな潮流となっています。
起業が少ないと言われる日本であっても大企業を目指すのではなく、目の前の課題を解決することに焦点を当てれば、もっと多くのスタートアップ事例が増えるのではないかということだけは思いつきました。
自分がなれるかどうかにかかわらず、中小企業診断士の仕事もこうした観点でとても大きな役割を持つのではないかと感じています。
今週の振り返り
今週はそれほど真新しいことは無く、淡々と過去問をこなす→わからないところを調べる→またやってみるの繰り返しでした。
昨日診断士1次試験の申請が締め切りとなり、そうこうしているうちに6月です。
もちろん私自身は早い段階で申請は済ませていますが、ちゃんと申し込みできているのかと不安になりますね。
診断士試験を受けることについては色々なご意見があるようですが、それだけ注目されつつある資格なのではないかとポジティブを発動しています。
あくまで自分のやりたいことなので、日々の積み重ねを大切に継続していくだけです。
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