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Dくんのこと

Dくんは幼少期、物心ついた時には親ともわからぬ人と過ごしており、ある時その親のような人とはぐれてしまった。
1人でいる所を大人に引っ張られ『うちの子です』と言われ、配給の数として充てがわれる。
食料は、親と名乗った大人のおそらくは本当の子供にしか渡らず、自分の口に届くことは無かった。
それから、そこの家の子供として従者のごとく扱われる。
それでもなんとか身体も大きくなり力がついてきた時、父親らしき人物の目を盗んで、金目の物を盗んで逃げ出す。
が、結局見つかり殺されかけるが、本人は自由を取り戻す。右目の傷はその時のもの。

どこかでこの家の子供は生きている事と、他にも同じように頭数で連れて来られている子供もいた。
時折同じ境遇にいた他の子達がその後どうなったかを考える事がある。

そんな幼少期を経ているため、愛情も知らずに生きていて、他人を信用することもない。

大人になり仕事についたが、喧嘩の絶えない日々で、これ以上問題を起こすならいよいよここにも居場所がなくなるかもしれない時にロータスさん依頼の仕事に有り付く。

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