美しいものを言葉にするのがこんなにも難しいなんて知らなかった
こんにちは、珠です。
今日、私の大好きな防弾少年団のj-hopeさんが、
「Lollapalooza」(ロラパルーザ)の舞台に立たれました。
推しについてお話するのは2回目?でしょうか。
まず感想から。私は配信でj-hopeさんのステージを見たのですが、ソロアルバム「Jack In The Box」(びっくり箱)を彷彿とさせる登場で、ステージの真ん中から飛び出してきた彼を見た時、子供に戻ったような気持ちになりました。言葉にするのが難しい、でも、「かっこいい」とか「かわいい」とかそういうのではなく、純粋な「わあ!すごい!」という気持ちに近かったと思います。まさに、「Jack In The Box」でした。
「わあ!すごい!」の驚きの後に来るのは、涙でした。涙が止まりませんでした。私はすごい人を好きになってしまった。たった1人で、こんなにもたくさんの人を集め、熱狂させ、心を震わせられる人。
でも当の本人は、「考えなければいけないことが多い」と、意図せず痩せてしまったり、深夜まで練習をしていたり、私たちに見せないところでも想像を絶する努力を積み重ねてきたんです。
なんなら、彼が、あのステージで歌わず、踊らず、ただマイクを持ってなにか、「Hi!」とか言っただけでも、ものすごい歓声が飛ぶに違いありません。歩くだけでステージが揺れるに違いありません。それでも「最高のステージを見せたい」という心持ちで、努力し、悩み、考え抜いた、防弾少年団の新しいチャプターの先陣を切った彼は、この日1番輝いていました。
そんな彼がびっくり箱から飛び出した先に見えたのは、どんな景色だったんだろう。カラフルな光を放つビル群の中に用意された彼のためのステージ、たくさんのアミボム(ライトスティック)、思い思いの服装でファンであることを伝える人々。画面越しであっても感じる会場の熱気、揺れ、彼によって起こされた一種の混乱。
色んなことに思いを馳せているうちに、涙が止まらなくなっていたんです。
誰かの目に見えている景色を、想像して涙するなんて、普段の私には無いことです。
その後のステージは、1曲ごとに魅せ方が変わり、歌い方が変わり、表情が変わる。
びっくり箱は、飛び出すだけです。
でも彼は飛び出したあと、ステージを駆け巡って、色んな景色を届けてくれました。
びっくり箱から、色んな色のクラッカーが飛び出たようなステージでした。
1時間なんてあっという間で。気づいたらいつもの部屋の中にひとりぽつん、と座っている私がいるだけです。
あれ?私さっきまでシカゴに…?と、画面の向こう側の人間を現地にいると錯覚させるほどの最高のステージ。
これが私からの、彼のステージへの感想です。
でも私はこのつらつらと書いたnote.でも、書ききれていないような気もします。
つぶやきにも載せましたが、防弾少年団(以下BTSとします)のファンダムは巨大で、私がTwitterでフォローしている170人ですら多いと感じるのに、その数十倍、いや数百倍もの数のARMYたちが彼らを待っているんですよね。
その中には、本当に多種多様な才能を持った人が沢山います。
韓国語が話せる人、音楽に詳しい人、言語化が上手い人、感受性が豊かな人、行動力のある人、すごく面白い人、彼らへの愛の表現の仕方がすごく上手な人、自分の専門分野から彼らにアプローチする人…
私はどれにも当てはまらなくて、いつも彼らからの情報が開示された時、喜びをツイートするのを迷ってしまうんです。ツイートすれば、誰かと分かち合えるのに、私よりもたくさんの才能がある人の中で声を上げることに一種の恐怖を感じるんです。
Twitterという彼らにだって届くかもしれない場所で、この感動を伝えたい、という気持ちよりも、保身というか、そんな酷いこと言う人がいないのも分かっているけれど「何も出来ないくせに」「何も知らないくせに」と思われていたらどうしようとか。
そんなこと気にするくらいならTwitterやめろよ、と思われる方もいると思います。ただ、以前記事に書いたように、このTwitterで仲良くなれた人がいるのも確かです。
いいことを言うのがTwitterじゃないのも十分理解しているのですが、人と比べてしまう自分の悪い部分が、時々露出してしまいます。
もし同じ事で悩んでいる人がいたら、なにか誇れるものがなきゃ、声をあげちゃいけないの?って私は言うと思います。なんなら、その場でその人の素敵なところを見つけられる自信はあります。
でも私は、自分にそれをしてあげられません。
そのくせ、努力もしないだめだめです。
だから、j-hopeさんのステージの感想をもっとたくさんの人とシェアしたいし、巡り巡ってなにかの奇跡で彼の目に入ればいいのに、なんて思うんですが、今は当たり障りのないことをツイートするか、この小さい部屋から、小さな声で発信することしかできません。
今回の彼のステージは、確実に私の部屋をシカゴにしていました。コロナ陽性で家から出られないはずの私を、遠くアメリカまで連れて行ってくれました。
「Jack In The Box」であり、「Hoseok In The Box」だったと思います。「Hope In The Box」と言おうと思いましたが、あのステージの真ん中から飛び出したのは、j-hopeである前に「彼」だったと思うので、私の中では「Hoseok In The Box」だなと。
でも、やはり彼が届けたのは「希望」。
実は大きな挑戦をしようか、と悩んでいた私の背中を確実に押してくれたのです。
勉強をする、自分の殻を破る、ダイエットをする、何かを作り出す。その全てが、私には難しく、苦しくて怖いこと。
でもいつか、こんな小さくてボロボロの部屋から、どーん!と飛び出して、あっと言わせたい。私のことをバカにしてきた人、応援してくれた人、そして何より過去の自分を。この部屋が「びっくり箱」になる日を夢みて、いつか私が飛び出してみせる。そう思わせてくれたのは、紛れもなくj-hopeさんです。
今日彼の目に映ったのは、どんな景色なんだろう。
改めて考えても、目線カメラを仮につけてくれても、同じものなんか見えないんだろうと思います。ただ、彼の目に映った景色が、希望で溢れ、聞こえた音が、声が、どんなに激しい音色でも、その中を埋め尽くすのは優しさと強さだけであって欲しい。そう思います。
今日はこんな感じで、Twitterでは呟けないけれど残しておきたかった気持ちを綴りました。美しいものを「美しい」と声に出すのって、怖いし、言葉にするのって難しいんですね。簡単でしょ!って方ももちろんいると思います。その「簡単」がいかに素敵かを、ここにこんなに苦戦している人間がいることで、少しでも感じていただけたら幸いです。あなたはすごく素敵なんです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
世界規模の、想像を絶する大きなステージを終えた、大好きな大好きなj-hopeさん、本当にお疲れ様でした。あなたは紛れもなく、全てのファンの誇りであり、希望です。
今日くらいゆっくり寝てください、きっとまた明日からあなたは頑張っちゃうのだから。