4スタンス理論は科学か宗教か-科学編-
はじめまして。もっちです。
割と自由に書いているnoteですが、この記事シリーズは4スタンス理論を別の角度から見た話です。レッスンの雑談コーナー拡大版にちょっとかたい内容も入ってるかも...みたいなイメージです。
後半は内容的に有料にしていますが、理論の解説は一切ありませんのでお気を付けください。理論の解説は書籍かセミナーかレッスンにて!
※この記事では一般の方に分かりやすいように、REASH理論全般を指して4スタンス理論と呼んでいます
はじめに
この「科学か宗教か」テーマは少しだけ歴史の理解があった方が分かりやすいかもしれません。もしあなたが4スタンス理論を技術論とか方法論だと勘違いしていたら、少し理解が難しい内容だとおもいます。
その理由というのが科学のルーツにあります。
科学って基本的に西洋的な考え方です。
日本と西洋ってよく対比されますね。
もちろん実際には西洋なんて場所は存在しないです。
アメリカとヨーロッパは場所も文化も価値観も全然違うし、イギリスとフランスなんて同じヨーロッパなのにお互い○ねぇぇぇくらい思(ry。
さておき、古典的な科学というのはどうしても西洋的な考え方がルーツにあります。絶対的な真理を求める(唯一神とか)という性質が特徴で、ただ1つの間違いない正解にいかに近づけるかが大事なんです。
(思想論や論理学を真剣に学んだことがある人にはつっこみどころ満載なのですが、この記事はふわっと分かってもらうためのものなので悪しからず)
対する日本的な考え方ではあやふやさを残します。八百万の神とか言いますね。どれが一番みたいな考え方はあまりメインではありません。
神仏習合のように(ウチソト観念や当時の政治的な裏話はまたの機会に)、「ああ、その神様はうちらの言うあれのことやと思いますわぁ」みたいなユルさがありました。
よくある日本-西洋対比論
これ、大学入試の現代文でよく取り上げられるので、もしお子さんがそのくらいの年齢だったら教えてあげるといいんじゃないかと思います。
柳宗悦とかこういう話書くの大好きですね。まず人工と自然という対比構造を読者に説明して、それを西洋と日本の関係性に置き換えるという論法です。
難関大学の過去問ではまたこのパターンかって飽き飽きするほど頻出です。知ってたら問題読まなくてもある程度解答できちゃうくらいです。
窓や壁の機密性が高い住宅を作る西洋、対して壁や扉が少なく、境界は障子ですーすーだったりする日本。
自然と分断し自然を支配する価値観の西洋建築と、自然とともに融合し尊重する立場の日本的建築。
これは自他の境界論にスライドすることもあります。例えば都会は個人至上主義ですが、一方で田舎はプライバシーが無い、みたいな現代の問題にも適用されます。
鈴虫の声がうるさい西洋人と風流に思う日本人。
音が耳を侵襲してくるのは許されるべきか否か...
こういう対比関係を読み取らせる問題がすごく多いです。
とはいえ実際はこんな話はもう幻想で、建築においてはすでに日本と西洋の関係が入れ替わっています。
日本の建築はイギリスの10~20年遅れで進化してきたなんて言われますが、ここ数十年の日本は西洋建築を取り入れてどんどん気密性の高い家を建て、自然を支配しようとしてきました。
コンクリ打ちっぱなしのスタイリッシュさを見ろ!アメリカやヨーロッパに追いつけ追い越せって感じです。
でもここ10年ほどのイギリスでは過去の日本的建築がすごく評価されていて、自然と調和するような解放感のある家づくりってのも余裕あるお金持ちは好むようになってきました。
ちなみにSDGsがアーリーアダプターだけのもので無くなって久しく、上流階級のトレンドはもうすでに次に移り始めてますが、ただでさえ無駄話が長いのでそこは省略します。
むこうの建築家からすればせっかく最先端の建築概念を持ってるのにそれを捨てる日本がもったいなく見えたりして。こういうのって流行り廃りの話なんで10年後にはまた変わるんですが。
科学の目で4スタンス理論を見るとは
これに近いことが西洋医学と東洋医学の対比でもあります。
「悪いとこがあるんだって?HAHAHA!切り取っちまおうぜ!」な西洋医学のステレオタイプに対し、
「鍼!漢方!体のバランス!低侵襲性!」な東洋医学のステレオタイプが対比関係にあります。
科学の歴史というのは西洋の歴史といっても過言ではないので、大げさにするとこういう差があるのは仕方ないことです。
話が逸れてしまいましたが、4スタンス理論を科学的に扱うのって結構難しいんです。
というのは、4スタンス理論の発展って今までは東洋医学的だったんです。(廣戸代表の観察眼はかなり科学的だと思いますが)日本でこれほどすごい理論が発見されたのは必然だと思います。
ところで、科学の基本は実証性と客観性と再現性です。
超単純に言うと次の3点です。
これをレッシュ理論にあてはめたらどうなるでしょうか。
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