「青音色」"リミッター・ブレイク、吉穂みらい"感想
た、ただならぬ腕前。こんだけ登場人物が出てて、それぞれの個性が鮮やかに書き分けられている。
凄い。
それから、溢れる執筆愛。読んでいて、とても楽しかったです。私も、拙いながら"書いてる人"なんで、この気持ちわかるわあ、と思いながら読みました。
世の中に、走らないと死んじゃう人っているみたいですよね。それとおんなじで、書かなきゃいられない人、これもいる。書くことが楽しくて生き甲斐な人。たとえそれが商業出版とかじゃなくても、書いて、読んでくれる人が少しでもいて、自分も読んで、書いてる人を励ましたい人。いるんだ。いるよねえ。そんな思いがずんずん伝わって来て、読み終わって、心がほくほくしました。
12月に入って、なんか読むのも書くのも調子が出なくて死に体になってましたが、読んで元気でました。
よおし! 私もこうしてはいられない。そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
しかし、文章の呼吸というかリズムというかバランスというか、恐れ入るよなうまさです。感服いたしました。