ボンデージ撮影②
2着目の衣装はハイネックロングスリーブのゴールドレオタード
後ろはファスナーになっている
拘束具は左右が固定されている手枷と足枷
そして口の部分が丸く開いている革製のオーラルマスク
最初は身体の正面で手を拘束していたが後ろに拘束し直す
そのほうが拘束感が増す
そのまま口枷をハーネス式のオーラルマスクに替える
どうやらJは顔全体を拘束されるのが好きなようだ
また表情が妖しくなる
「舌を出して」
言われた通りに舌を出す
「舌を引っ込めたらお仕置きだからね」
口を開けたまま舌を出していると涎が垂れやすくなる
目線はカメラから外さない
『私を見て』
と言ってるようにも見える
もっと拘束感を味わってもらうために手の拘束をアームバインダーに替える
足は通常の足枷に替える
アームバインダーは両手を伸ばしたまま1本に拘束するので肩の関節が柔らかくないと装着させられない
長時間着けたままだと危険なので手早く撮影する
「大丈夫?痛くならなかった?」
「はい、大丈夫です」
少し長めの休憩をとる
「じゃあ次はこれに着替えて」
渡したのは体操着とブルマ
「ファスナーを下ろしてあげるよ」
レオタードの背面ファスナーを下げる
「ありがとうございます」
着ていた衣装を返す時にもモデルさんの性格が出る
裏返ったまま自分の足元に置く者
丁寧に折りたたんで返す者
Jはきちんとたたんで返してきていた
体操着とブルマを身に着けると少し恥ずかしそうな笑みを浮かべる
再び手枷と足枷をつけて首輪にもリードをつける
そしてアングルワイダーと呼ばれる歯科器具もつける
口を強制的に開かせるので口枷として使用する者も多い
『さて、これからもっと辱めてあげようかな』
口枷をつけるとそれまでの表情が一変するJは顔責めにも反応すると思っていた
鼻フックをつける
恥ずかしそうな表情をしているが嫌がっている様子はない
『やっぱり』
任せるままに様々なポーズで撮影していくと四つん這いの姿勢になる
「そんなにお尻を突き出して
叩いて欲しいの?」
「叩いて欲しかったらお尻を振りなさい」
ゆっくりとだが確実にお尻を振っている
平手で軽く一発叩く
パン!
「あン」
可愛らしい声が聞こえた
もう少し力を込めて叩く
パシン!
「あうっ!」
痛がっている様子はない
むしろ喜んでいるようにも見える
アングルワイダーを外してまた別のハーネスボールギャグに替える
こちらのほうがベルトが多いのでより拘束感は強い
そして鼻フックを再度つける
数枚撮影して
「自分の姿を見て見たい?」
またコクンと頷く
「じゃあ見せてあげる
歩く時は四つん這いだよ」
リードを引いて脱衣所へ連れて行く
鏡の前に立たせる
じっと自分の顔を見つめている
時々首を傾けたりしながら
まるで鏡に写っているのが自分なのかを確認するように
「可愛いでしょ?
よく似合ってるよ」
そこでも数枚撮影する
「じゃあ戻るよ」
言わずとも四つん這いになって後を付いてくる
部屋に戻ってからもペット扱いは続く
「お座り!」
両手を前に着いてお座りのポーズをとる
「ちんちんはどうやるの?」
蹲踞する格好で座り直し両手は顔の横で握っている
「よくできました」
頭を撫でる
そのままキスしそうになったがパートナーではない
スイッチが入っていてもこういう時は冷静だったりする
その後も口枷を変えて撮影は続いた
時計に目をやると2時間まで十数分ある
が、ここで終了する
「お疲れさまでした」
拘束具を外して首輪も外す
着替えている間に用意するものがある
温かい蒸しタオル
顔を拘束するようにベルトを締めるので跡がついている場合がある
跡が付いたまま帰らせるわけにはいかない
撮影枚数は315枚
衣装だけの撮影時よりは少ないが満足のいくものが撮れた
ホテルを出て私は駐車場へ
Jは駅へ
途中まで一緒に歩き別れる
「楽しかったです」
「私も」
自宅へ帰って改めてお礼のメールを送る
返信は月曜に届いた
「先日はありがとうございました
初めてすることなどもあり、とても有意義な時間を過ごさせていただきました
楽しかったです
また、お願いします」
Jとの撮影はこの時だけだった
当時は同じモデルさんとの継続的な撮影よりも、違うモデルさんとの撮影を優先していた
『もう一度くらい撮影しておけばよかった』
撮影した画像を見返していると、当時の思い出とその後の思いが交錯する