自宅で録音するの略語。
音楽以外にもナレーションなどの音声を自宅で録音する時にも使われる。
DTM以前の曲作りではマルチトラックレコーダーを使用して音楽を作っていた。
自分で録音した自作曲をバンドで演奏した事はない。
バンドで演奏することを想定していない、バンドで演奏出来ない曲を録音していた。
レコーダーを購入する前はラジカセの内蔵マイクに向かってギターを弾くという原始的な方法。
実家へ荷物を取りに戻った時に古い機材を撮影してきたので少し紹介してみようと思う。
TASCAM PORTA TWO
発売は1987年。
4トラックレコーダーで入力チャンネルは6つ。
外部エフェクトのセンドリターン端子もあるので、録音してあるトラックに後からリバーブをかけるなども出来た。
電池駆動も可能なのでスタジオに持ち込んで録音した事もある。
初めて本格的な音楽作りが行えるようになり、暇さえあれば昼夜を問わず録音していた。
ちゃんとした(?)曲以外にも様々な実験的音楽を作っていて、この時の経験があったから今でも変わった音楽を作り続けている。
YAMAHA RX11 Digital Rhythm Programmer
発売は1984年。
購入したのはもっと後。
所謂ドラムマシンと呼ばれるもの。
前年に発売されたRoland TR-909とどちらにしようか迷ってRX11に決めた。
その前はRoland TR-606を使っていたが、トリオバンドの時のギタリストに貸したまま戻ってきていない。
CASIO SK-1 Sampling Keyboard
1985年発売。
4音ポリフォニックでサンプリングもできるキーボード。
といっても1〜2秒くらいしかサンプリングできない。
プリセット音もチープなものだが、そのチープさが味でもある。
これは貰ったもので、入手してからはサンプリングを使った実験音楽に拍車がかかるようになった。
Maxon DD1000 Dual Digital Delay
2台のデジタル・ディレイが1ラックに収まっていて、1台はモジュレーションつまみがあるのでコーラスやフランジャーとしても使える。
モジュレーションのかかるほうは2秒、もうひとつは最長4秒のディレイを設定できる。
つまみで秒数を決めるので曲のテンポに合わせたディレイタイムを設定するのは難しい。
YAMAHA WP-100
YAMAHA DI-01
BOSS RE-7
この3つと前述のデジタル・ディレイで音作りをしていた。
WP-100はステレオ・アウトプットのワウペダルで、ステレオアウトで使うとエフェクト音とドライ音が別々に出力される。
がステレオアウトで使った事はほとんどない。
YAMAHA REX50 Digital Multi Effector
発売は1987年か88年。
リバーブ、ディレイ、ディストーション、モジュレーション、ゲート、コンプレッサーなどのエフェクトが入っている。
私が主に使っていたのはリバーブ。
ドラムやキーボード、ギターを録音する時に使用していた。
これはギタリストから貰ったもの。
買ったんだっけ?
TR-606と交換したということにしておきます。
他にギターアンプとベースアンプがある。
録音する時はアンプに繋いでラインアウトからレコーダーへと入力する。
まだアンプシミュレーターなどなかった時代。
アイディアを思いついても機材をセッティングするまで時間がかかった。
録音作業は頭の中で完成形をイメージするところから始まる。
まずドラムマシンに曲の始まりから終わりまでを打ち込んで、ベースとドラムを同時に録音する。
これで1トラック。
次にリズムギターやキーボードなどのバッキングを録音すると1〜2トラック使ってしまう。
残りの1トラックにバランス調整した3トラックを纏めて録音する(ピンポンと呼ばれる)。
3トラックが空くのでリードギターやヴォーカルなどを録音する。
というのが4トラックレコーディングには必須の作業だった。
私の場合はヴォーカルを録る事がないので、ギターパートに複数トラックを使う。
ピンポンすると音質が悪くなるし、後からバランス調整ができないので1回で済ませる事が多い。
4つのパートしか録音しないのであれば、そのまま4トラックに録音していく。
DTMでの音楽作りに慣れてしまった今では、当時と同じように録音するのは大変だと感じると思う。