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ボンデージ撮影④

1回目の撮影から2か月後にMとの2回目の撮影を約束した
いや、約束させられた
あの時の1回だけでDVD-Rを渡して終了のはずだった
Mは次の撮影の約束をして、撮影時にDVD-Rを受け取るつもりだったようだ

撮影した画像データを渡すと約束してしまったからには破るわけにはいかない
2か月後の土曜に都合をつけて撮影に臨んだ

今度はもう少し会社に近い駅を待ち合わせ場所にする
車で駅前まで行き、駐車することなくMを乗せて出発

車中で前回の感想を聞いてみる

「初めての撮影で拘束されたのがこんな格好いい人で、何も考えられず放心状態でした」

!?

何もかもが腑に落ちた
格好いいかどうかは置いておくとして…

放心状態だったからあの反応だったんだ
しかも撮影も拘束されるのも初めて

それなら早く言ってよ
と思ったものの、そういうことならやり方はいくらでもある
運転しながら会話して頭の中では撮影プランを練っていた


今回着てもらったのは口だけ開いている黒い全身タイツ
もう表情とかそういうのは何もいらない

撮影している間の2時間
ただのモノになっていてもらう

動かないなら動けないように拘束する
両足を拘束棒で広げるように固定する
両手は太腿の下で繋ぐ
こうすると全く動けなくなる

全身タイツなので顔は隠れている
しかも口の部分だけは開いているから口枷はつけられる

前回はM女性として撮影しようとしたから上手くいかなかった
ただのモノを撮影するんだったらこれほど楽なことはない


モノ扱いすることをポゼッションプレイという
初めてのボンデージパートナーをテーブルにしたことはあった
モノ扱いするのはその時以来

何を考えているのか
どんなことを感じているのか
そんなこともどうでもいい
ただそこにモノとして置かれているだけなんだから


とはいえ
途中で休憩を挟まないといけないのはいつもの撮影と同じ
拘束を解いて後頭部のファスナーを下げ頭部が出るようにする

ドリンクを飲みながら私の顔をジッと見ている
「拘束具を付けてる時はすごい楽しそうな顔してますね」

どうやら前回の撮影時から観察されていたようだ
アイマスクの隙間から口枷を嵌めている時の表情を見ていたんだと
前回はあまり楽しくはなかったはずだが、それでも楽しそうに見えたらしい


「さて、じゃあまたアイマスクをつけるよ」
ハーネス式の口枷をつけたかったので頭部は出たままにする
それともう一つ試してみたいことがあった

鼻フック

全身タイツの上から身体をロープで縛り、ハーネスボールギャグと鼻フックをして壁際に立たせておく
モノ扱いは後半も続く

両足も1本に縛ってあるので動けない
ベッドの上に移動させたかったが縛りを解きたくはなかった
そうか、モノなんだから自分で運ばないといけないのか
そのまま抱えてベッドまで移動させる
小柄だけど意外と重いな


立たせたまま、ベッドに置いたままで何十枚か撮影する
上体を起こさせて肩を抱える

「鼻フックつけて豚みたいな鼻になってるけど
恥ずかしくないの?」

「さっきからずっとボールギャグを咥えさせられて
涎が垂れそうになってるけど?」

言葉責めをしてみる
モノなんだから反応するとは思っていないが、何かしらの心的変化はある

下唇に涎が溜まってきている
おそらくM自身も分かっているはず
あと数十秒もすれば糸を引いて口から垂れるであろう

顔を上に向ければ涎が垂れるのを遅らせることはできるが、鼻の穴が丸見えになってしまう
逆に鼻の穴が見えないように顔を下に向ければ口枷から涎が垂れてきてしまう
どちらを選択しても辱めからは逃れられない

「恥ずかしい顔で涎を垂らすところは撮ってあげるから大丈夫だよ」
Mの左側に座り左手でカメラを構え、右手をMの背中に回し右肩を抱える
Mはボールギャグを嵌められたまま言葉を発しようとはせず、小さく呻くだけだった


2回目の撮影画像データはたぶん渡していない
撮影が終わってお礼のメールを送ってはいるが、その後の返信は来ていない
画像データが欲しいと言われたのは2人だけで実際に渡したのはMの1回目だけ

それにしても
初めての拘束撮影体験が私で良かったのだろうか

他の拘束系カメラマンがどういう撮影をしているのか関心はないが、私の撮影は変わっていると思っている

撮影中に何を思いつくのか自分でも分からないから衣装や拘束具は必要以上に持って行く
1週間分の旅行に持っていくような大きさのキャリーケースを使っている
Mとの撮影では途中で着替えることはなかったが、それでもたくさんの衣装は用意してあった
2回目で使った全身タイツもほとんど出番のないものだったが、用意していたおかげで楽しめる撮影になった


Jとの撮影でもそうだったが拘束具を使った撮影しているとペットやモノ扱いしたくなる
撮影していなくてもパートナーとプレイする時はそうしたくなる
そうなると私のしているプレイはボンデージだけではなく、ペットプレイやポゼッションプレイにもなるのだろう
幸いなことにボンデージ撮影をしていてペット扱いするのを拒否されたことはなかった

現パートナーにも衣装を着せてのボンデージやペットプレイはしている
まだポゼッションプレイはしていないが、お望みとあらばいつでも対処するつもりでいる