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続・ほぼ完全なソロでやるESO

この記事は2年前に書いた前記事の続き、2年間のプレイで印象が変わった点や仕様が変わった所を、「ESOやってみたいけどソロでもやれるのかな」と知りたい人に向けてまとめたものです。




■「ESOはソロでやれるかどうか」、2年後の結論

DLCドラゴンの大地・南エルスウェアにて

・大半はソロでやれる
・グループコンテンツもLvや装備次第である程度まではソロでやれる
・ソロでは仕様上、強さ上どうにもならない所もある
・2年前よりもソロがやりやすい仕組みが出来た

最初に結論をまとめてしまうとこうなります。ESOはソロ向きだけれど、やりつくすならPTは必須です。この結論自体は2年前と同じですが、より詳しく説明します。

レッドマウンテンの座すヴァーデンフェルのヴィベクシティ(建築中)

・大半はソロでやれる

ここでいう「大半」とは、「フィールド上のメインクエスト・サブクエストなどほとんどの舞台はソロでもやれる」という意味です。TES勢にはお馴染みのあの感じ、大きなストーリーラインのメインクエストと膨大なサブクエストがMAPにあり、それを自分の好きなタイミングで進められる、というあの感じです。ESOはMMOですが、この点はしっかりTESしています。

かつ、それがタムリエルの東西南北、国ごとに行ける地域があるのでボリューム自体が凄まじいものがあります。

従来のシリーズで推し種族がいた場合、その種族が故郷と呼ぶような、主要に暮らしている地域に行けるんです。デイドラロードの領域もいくつか行けます。TESシリーズ経験者におすすめなのは主にこの点です。

■2022時点で行ける種族の主要地域
・アルゴニアンのブラックマーシュ
(シャドウフェン、マークマイア、ブラックウッド)

・ダンマーのモロウウィンド
(ストンフォール、モーンホールド、ヴァーデンフェル、クロックワークシティ)

・ノルドのスカイリム
(イーストマーチ、リフト、ハイヤルマーチ、リーチ)

・ブレトンのハイロック
(グレナンブラ、ストームヘヴン、リベンスパイアー)

・オークのロスガー(オルシニウム/複数のオーク要塞を内包する「オークの王国領」)

・レッドガードのハンマーフェル
(バンコライ、アリクル砂漠、ヒューズベイン)

・カジートのエルスウェア
(北エルスウェア、南エルスウェア、マラバルトール(一部))

・ボズマーのヴァレンウッド
(グラーウッド、グリーンシェイド、マラバルトール(一部))

・アルトマーのサマーセット諸島
(オーリドン、サマーセット、アルテウム(サイジックの本拠地))

・インペリアルのシロディール
(シロディール全土・帝都(PvPエリア)、アンヴィル、ブラックウッド)

・メイルーンズ・ディゴンのデッドランド
(DLCブラックウッドの続編、DLCデッドランド)

etc…


・PTコンテンツはLvや装備次第で、ある程度まではソロでやれる

パークのようなチャンピオンポイント(CP)システム

ESOはLv50まで上げた後、「チャンピオンポイント」というレベリングシステムに移行します。

このCPを160まで上げた後に装備をある程度整えると、序盤では難しいフィールド上の「パブリックダンジョン(PD)」、Lv50までにかけて解放されていく4人向けダンジョン「グループダンジョン(GD)」もソロでやれるようになっていきます。

(ここでの「ある程度」とは、「5点セットで装備することで設置範囲が出たり、バフがかかったり、戦闘を有利にする効果のある装備を揃える」、という意味です)

(厳選すれば最適解も出てきますが、ソロでストーリー重視に遊ぶ分には最適解を目指す必要はありません)

GDは「ノーマル」「ベテラン」と難易度が選べ、ベテランでは敵の攻撃がより痛かったりギミック自体が大きく異なっている事もありますが、こちらもソロでのクリア報告を見かけたことがあります。

ベースゲーム内でのGDのロア的な立ち位置は、「基本的にゾーンクエストに直接関係は無い、その地域のフレーバーとしてのダンジョン」です。ノーマルでもベテランでも内部で受けられるクエストの内容に違いはないので、ロア目的ならノーマルクリアで十分です。

ただし一部のGDではギミック上ソロクリアが不可能のところもあります。(対象者が動けなくなる、対象者以外がどうにかしなければならないギミック等)

DLC購入解放されるGD、通称DLCGDでは、そのDLC以降のパッチで実装されるフィールドやそこで起きる出来事と関連がある前日譚的な立ち位置のクエストであることがあります。こちらはノーマルでも難しめに作られており、ソロで挑むには高いCPLvが必要になります。

これらのGDをオフゲのTESシリーズ感覚で「全てを1人で、解放された時点のLvで気軽に踏破できる」と思って買ってしまうと、そこは明確に期待を裏切られます。特に初見でじっくり見たい場合は、そういった遊び方に理解のあるコミュニティに所属して募集してグループを組んで挑まないと、「初めてのダンジョンをゆっくり踏破できるかどうか」はかなり分の悪い運任せになります。

・4人でマッチングしてランダムなGDに行く事で特殊なトークン(変性石)が手に入る、「ノーマルランダム(Nラン)」「ベテランランダム(Vラン)」という仕組みがある

→この仕組みにより、Lv15で解放されるGDに、初めて入るダンジョンのクエストをやりたいLv15のプレイヤーとNランを回しただけのCP1500のプレイヤーがマッチングすることがある

→ESOではダンジョン側にLvを合わせるというシステムはない

→CP1500のプレイヤーがどんどん先行+殲滅して初心者がそのダンジョンのクエストを全うできずに終わるケースが非常に多い

「quest」と発言する等、英語で意志疎通をすればこうなる可能性は大いに下がりますが、意思疎通してもお構いなしに強行軍になる時もあります。

何よりESO初心者が『クエストをやりたいGDでは「クエストあります・やりたいです」とグループメンバーに言えば待ってくれる事もある』とは、余程運が良くなければ知ることが出来ないと思います。初めてのGDを突っ走って行く他のプレイヤーについていくだけで終わらせた人は少なくなく、それがスタンダードだと思ってしまうのは無理からないことです。

ノマランについてはこちらもどうぞ。


・ソロでは仕様上、強さ上どうにもならない所もある

・試練と呼ばれる12人向けダンジョン

装備報酬いらないからソロでクエスト目的クリアさせてくれと常々思っているんですがESOに今のところそういう路線の気配はないのでここはソロ派の人間は一旦諦めましょう。

簡単なNでも6~7人は居た方が良い等々聞き及んでいます。つよいメンバーに助けてもらえれば12人未満のクリアは可能ですが、装備やCPをそれなりに整えてから挑まないと初心者はまあ死にます。

試練は実装されたチャプター・地域上のクエストに根深い話であったり、次のDLCに密接に絡むステージ・人物との初顔合わせであったりと、結構ロアとして重要な立ち位置にありますが、自身がまだLvが低いうちにクリアするには相応のCPLvのメンバーの協力が必要になります。

また初心者歓迎での試練募集は大手ギルドチャットで度々見かけますが、同じ所で「クエストを重視して進行する」という募集を見かけたことはほぼありません。そういった募集は小・中規模な仲のいいギルド内で同じ目的の募集に乗る、募集を立てる方が確実です。

「初見・初心者歓迎の募集なのに?」と思われるかもしれませんが、これはESOに限った話ではなく、「初見・初心者歓迎」は多くの場合「初見・初心者でも参加してもいいよ」という意味合いであって、「初心者がゆっくり道中の会話や演出を見られるようにするよ」という募集ではありません。

とくに戦闘だけのコンテンツと違い、ESOの試練は道中のイベントがたまにあるので、ここを飛ばされてしまうとロア重視勢は悲しい思いをするかもしれません。


・2年前よりもソロがやりやすい仕組みが出来た

コンパニオン・バスティアン
コンパニオン・ミッリ

コンパニオンはDLC・ブラックウッドで解放出来る「旅の仲間NPC」で、役割としてはTESシリーズにおけるフォロワーと同じです。

ESOにおけるコンパニオンは装備の他にも、レベルアップに応じてスキルも自由に付け替えられます。つまりプレイヤーと同様、「タンク・ヒーラー・DPS」に特化した役割のフォロワーとして育成・同行出来ます。

特にDPSソロではハードルになりがちだった「WB」「ソロGD」が、タンク・ヒーラービルドのコンパニオンと一緒に挑むことでその難易度を下げられるようになりました。育て始めではかなり死にやすいものの、一緒に戦っていくうちに心強い味方になります。

参考:


■おすすめの購入方法は?(ESOは月額基本無料)

・最も安く遊ぶならベースゲームのみの購入
・お得に買い切るならセール時のコレクション購入
・課金期限を気にせず楽しみたいならDLC購入
・あれこれ便利に遊びたいならESO+に加入

ESOには様々なパターンでの購入方法がありますが、個人的な所感で分けると上記のようになります。

私は2年間でESO+の課金歴は0でDLCの買い切り購入をしていますが、ベースゲーム購入→一部チャプターDLCの購入→コレクションの購入、という少し勿体ない買い方をしてしまいました。

買い方としては、次の方法がおすすめです。

■遊ぶ上で最低限必要
・「ベースゲームのみ」

■希望する遊び方によって選択
月額型・「ベースゲームのみ」+「ESO+の加入」
買い切り型①・「ベースゲームのみ」+「興味のあるDLCの購入」
買い切り型②・「最初からコレクションでの購入」+「興味のあるDLCの購入」

都度後述しますが、基本的にベースゲームやコレクション、DLCも度々セールで割引しているタイミングがあるので、「今すぐ遊びたい!」というパッションに駆られていない限りはそのタイミングを待つのがおすすめです。

https://twitter.com/TESOnline_JP


■2023.11 追記
購入方法について↓で細々と解説していますが、公式さんから商品別に分かりやすい記事がでたので貼ります。




・ベースゲームのみの購入

ESOで遊ぶために最低限購入が必要なのがこの「ベースゲーム」です。

公式HP画像より

プレイヤーは①3つの同盟に3種族ずつ集結し、敵対同盟と争う「三旗戦役」に巻き込まれるような形で、自身の種族が所属している同盟国内の様々な問題を解決していきます。それと同時に、②虫の教団と手を組んで大規模な侵略をしかけ、帝国・シロディールを手にしたデイドラロード「モラグ・バル」との因縁にも巻き込まれます。

ベースゲーム内のストーリーでは、この①、②の大きなメインクエストが進行出来ます。そして、地域に実装されている数多のサブクエストもまた世界を旅するように楽しめます。

一番最低限のセットながら、このベースゲーム内だけでタムリエル内の15地域以上に行くことが出来ます。

2021年からチュートリアルの仕組みが変わり、「チャプター1」とも言えるこのベースゲームの流れ通りにやるには困難になっていますが、良ければこちらも参考にしてください。


・コレクション購入

グレイムーアDLCで入れるESO時代のブラックリーチ

「コレクション」とは、上述した「ベースゲーム」そのものと、ベースゲームの続きのチャプターが一括されているセットです。TESシリーズ経験者かつ、ESO+に加入予定が無い人ならばこのコレクションは大変お買い得になります。

というのも、ESOでは「最新のストーリー拡張パッチ(チャプター)」が実装されると、その前の拡張パッチは「DLC」扱いになります。

月額課金のESO+に加入すると、DLCは購入せずに遊べるようになります。しかしESO+に加入予定がない人が、その時点で実装されているチャプターDLCを購入する時にお得なのが、このコレクションです。

(表記は「ベースゲームセット」ですが「コレクション」を指しています。勘違いしていました)

また、拡張版発売間近のコレクションには、「最新の拡張パッチ入り版」と「最新の拡張パッチ無し版」の2種類があります。

2022年最新の拡張パッチ「ハイ・アイル」入りではこの価格ですが
2021年の拡張パッチ「ブラックウッド」までならばこの価格に

ESOでは頻繁にセールをしているので、「最新のタイミングで最新パッチを遊ばなくてもいい」という人であれば拡張パッチを実装タイミングで買う事はありません。ただし最新の拡張パッチ購入が一概に損という訳では無く、早期予約特典には特殊なマウント、感情表現(エモート)が付属しています。

※この項目の画像や価格は2022年のものであり、毎年拡張パッチが更新されていくごとに変わっていくので、公式サイト上の「コレクション」表記を参照してください。

※通常版・コレクション版の違いもあるのでご確認ください。


・DLCの個別購入

DLCはゲーム内から価格も一覧できます

先述した通り、ESO+に加入していればESOのDLCは自由に遊び放題です。月額課金を避けてのコレクション購入を選ぶならば、いくつかのDLCは買い切ってしまうのがおすすめです。

・ギルドと栄光 4DLCメガパック(上記画像参照)
・クロックワーク・シティ(モロウウィンドチャプターの続き)
・マークマイア(サマーセット後に実装されたアルゴニアン地域)
・ドラゴンの大地(エルスウェアチャプターの続き)
・マルカルス(グレイムーアチャプターの続き)
・デッドランド(ブラックウッドチャプターの続き)

これらのDLCは「MAP上に行ける地域が追加される」DLCです。ESOでは基本的に「1500クラウンのDLC=GD2つ追加」、「2000クラウンのDLC=地域追加」のセオリーがあります。

こうしたDLCには時折個別の割引セールが起きます。特にお得さが顕著なのが「ギルドと栄光」パックで、元々地域追加のDLC3つ分(1つは無料)の6000クラウン相当が4000クラウンのセットになっている上、セール時には2000クラウンまで値下がりします。

DLCGD2つとチャプター続きDLCがセットになったパックも続々実装されており、DLC買い切り派、かつ全てのDLCを網羅していくならばセール時期を狙っていくのがおすすめです。

例:2年目メガパック:DLC…3500クラウン
内訳
・クロックワーク・シティ 2000クラウン
・ヒストの影(2GD)   1500クラウン
・リーチの双角(2GD)  1500クラウン
 =5000クラウン相当が3500クラウンに

割引セール時期にはここから更に値引きされます。

ただしこれも、パッション次第で待ちきれないようならその時点で買ってしまってもいいと思います。というのも、DLCの値下げはゲーム内だけで告知され、公式サイト内で告知されないので全く時期が読めません。2年ほどやっていた感覚でのDLCの割引は、「待つときはすごい待つ」です。上記の例を見れば分かる通り、実質的に常に値引きされているのと同等なセットもあります。

購入に必要なクラウンはおよそ4ヶ月スパンで割引セールが行われています。


・ESO+に加入

これは公式が一番詳しいので、公式を参照してください。

基本的にここで書いてあることは、ESO+未加入では出来ません。2021時点までは定期的にESO+の無料体験期間がありましたが、今後も実施されるかどうかは不確かです。

非ESO+民としては、特に魅力的なのは、素材専用のストレージ「クラフトバック」と「家具・コレクションの設置上限2倍」です。

ESO+課金と同時に課金額に応じたクラウンが付与されます。ESO+加入者はDLCを買う必要が無いので、折々で追加・更新される「木枠箱」というアイテム詰めのガチャや、課金でのみ入手できる家具・家具セット、衣装セット等の使い道があります。

木枠箱の種類は豊富

各リンクをクリックすると、日本語公式さんがまとめている木枠箱の中身紹介記事に飛べます。

服飾台でのコスチューム染色は出来ないものの、クラウンで販売している「染色スタンプ」で良い色があれば、購入しての染色も可能です。

デフォルトの「ペライトのスキーヴマスター」が
染色スタンプでこの通り


■ESOはそのものはおすすめかどうか

1000年前のスカイリム・ソリチュード

この結論も変わらず、おすすめです。

過去に1作でもTESシリーズを履修しているプレイヤーには特におすすめです。

デフォルトのゲームのUIとして、ストーリー体験の見せ方として、福利厚生や遊びやすさ等の点で優れているゲームは他にもあります。

しかしESOは「過去シリーズの舞台となったタムリエルに、より解像度が高いグラフィックで解釈・再現された多くの地域にいける」「地続きの世界を旅できる」という、ESOだからこその魅力があります。

従来のシリーズにおいて口頭や書物でのみ出てきた地域や種族を目の当たりに出来る、その時に沸きあがる「ここがあの!」「これがあの!?」という感動は、書物からの情報量が多いTESシリーズと3Dグラフィックが組み合わさったならではの感動です。

TES3登場のトリビュナルとは、時系列が過去であるESOでも全員と出会える
ESOのマルカルスにはリーチの民が住んでいる

また主要NPCであろうとも一般モブであろうとも、話しかけられる人物の全てがフルボイスという仕様上、たくさんの声優陣による洋ゲーの雰囲気独特の言い回しを堪能できることも大きな魅力です。

こういった「映像」と「音」を含む「様々な種族が生き、歴史が続いている世界観の構築」へのこだわりようと、それを堪能しにくいMMO要素のミスマッチが本当に本当に惜しいゲームです。しかしその堪能しにくい部分は、実装されている総数からすればごく一部です。

MMOの面白さは時に「旅行」にもたとえられます。そして様々な文化圏を有する世界を旅する体験において外国の価値観で作られたファンタジーは、特に異世界を感じさせる面白みに溢れています。


公式サポート:ESO日本語版をプレイするために必要なPC/Macのスペックを教えてください(2021年09月23日版)


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