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ウィロー・スミス「Z世代のナルシズムは諸刃の剣」
2021年アメリカはポップパンク・リバイバル真っ盛り、ということでR&B分野からロックンロール魂発露に踏み切ったWILLOWことウィロー・スミスについて立て続けに記事を書いているのですが↓
下のほうの記事でも触れたように、祖母&母との番組「Red Table Talk」人気もあり、ウィローってアクティビストとしても尊敬されてるんですね。「エンパワメント」のビジネス化が進んでるUSシーンの中でも冷静かつ俯瞰的な姿勢も守ってまして、たとえば「Z世代の象徴」的な扱いを受ける立場として、同ジェネレーションについてこう語っています。
「どうあがいても(生まれ年的に)私は世代の一員だから"私たち"と言うけど── 私たちZ世代には、ちょっとナルシスティックな傾向がある。現実のすべての事象は自分に関連があると考えてしまう。実際、そうじゃないんだけどね。とにかく決めつけたりもする。世界のすべての間違いを正したい、巨大な願望も持っているのに。美しい成果も実らせうるから素晴らしいんだけど、諸刃の剣でもある。その欲望ゆえに、教えや思いやりを授けるべき時に、非難や口撃、断定に転じてしまったりするから」 (https://theface.com/music/willow-smith-interview-2021-lately-i-feel-everything-album-music)
余談ですが、現在「Z世代の象徴」とされるウィローが2010年ごろには「ミレニアル世代の象徴」として喧伝されていたことを考えると、メディア受けのいい「●●世代」ステレオタイプって結構ガバいんですよねぇ。そもそも「ミレニアル世代のなかのY世代/Z世代」だった定義が今では「ミレニアル世代/Z世代」くくりに移り変わってるような……。もちろん、21世紀はライフスタイルおよび消費環境の変化が激しいので、マーケティング側が切り替えていくのは大事でしょうけどね。環境そのものの変化が大きいゆえに、若年層でなくともウィローの言う「両刃の剣」状態になってる人ってわりといるはず。むしろ、若いほうが情報化社会/オンライン上のリスクを避ける「防御スキル」に秀でてる、というのはあるかもしれません。というか、USポップスターに限れば、ミレニアル世代とZ世代、および2010年代と2020年代のギャップはそこにあるとも感じてます(声高に己の正義を叫ぶか、穏当な気配りをきちんと整えるか、な発信スタイルなど)。
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