進みゆくカニエ家の福音派&コンサバ化
2020年1月、アンチ同性愛主義的なチャーチとともに福音派イベントに参加して批判を呼んだカニエ・ウェスト。もともと、サンデー・サービスも「黒人教会のバイブをまとったエヴァンジェリカル」と例えられたりしてまして、9thアルバム『Jesus Is King』製作中にはクルーに婚前交渉禁止を呼びかけたそう。要するに、アメリカ式のコンサバティブなクリスチャニティな雰囲気という。
カニエの信仰回帰&深化についてはudiscovermusic.jpにて簡単にまとめましたが、無論、彼の変化は、妻キム・カーダシアンふくめた家族に影響をもたらしています。たとえば、2019年5月、夫婦で出席したファッションの祭典メット・ガラのドレスに関して衝突。
水のなかから出てきたようなセクシー・コルセット・ガウンに難色を示すカニエ。「君がセクシーすぎることは夫である俺の魂と精神を悲しませる」「誰のためにセクシーなんだ?」「君は俺の妻だ」と落涙。キムのほうは「あなたは私がセクシーであることを称賛してきた」「あなたが変わったからって私も同じというわけではない」みたいに反論する場面が『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で放送されました。確かにどセクシーなんですけど、キムの言い分も一理ある。カニエはキムのどセクシー・スタイルを積極的に讃えつづけてましたし、そもそも、この議論の1年前「妻の姉妹全員とヤりたい」旨を誇るお下劣トラック“XTCY”まで公開しております。つまり、家庭内でも、カニエが高速変化した感じなのかと……。
カニエの信仰深化は子どもたちの教育方針のターニング・ポイントにも。2019年秋、当時6才の長女ノースちゃんに化粧やクロップ・トップ、スリットなどの衣服着用を禁止したそう。もちろん、カーダシアン家らしくビューティー&ファッション・アイコンとして知られてきたノースちゃんなので、おとなしくは聞こうとせず、激しいバトルを展開した模様。
同年11月には、一家の母親であるキムもカニエの新方針を承諾。彼女いわく、難色を示されたセクシーな装いに関しては「同意したけど、これからも私は私だから。一旦、議論した。“セクシーすぎる”とは?って。私は四児の母親だし、もう40歳になるしね」。パパとバトルしたノースちゃんに関しては、今はスキンケアに夢中だそう。
ファッションや教育方針なんかは、それぞれ家庭の事情なので……とつづけようと思ったんですが、ここから書こうと思っていた情報を調べたら信頼性に欠けていたので、とくにオチが無いキムエ記になりました(きちんと確かめようクリックベイト)。
一応の〆として、2018年10月、ドナルド・トランプ大統領との対談で印象的だった、女性ばかりの家庭で過ごしてきたカニエのファザー・コンプレックス?的なコメントを載せておきます。
「両親は離婚した、だから、家に男のエナジーが溢れてたってわけじゃない。俺が結婚した家族(カーダシアン家)にしても……わかるだろ?笑 男のエナジーは行き渡ってない。美しいけど、ときどき、なんとなく……ほら、俺はヒラリーを愛してる。全員のことを愛してるのさ。だけど(ヒラリーの)”I'm with her”キャンペーンは、ただ……俺は感じなかった、男として、自分の父親のことが見えなかった、息子とキャッチボールするような男のことを。こういうことだ、(トランプの)MAGAハットを被ると、スーパーマンのような気分になれる。あなた(トランプ)がスーパーマンにしてくれるんだ。俺のお気に入りのスーパーヒーローだ。あなたはスーパーマンのマントをつくった」
・関連記事