泰葉「フライディ・チャイナタウン」海外人気と、それを促進するFuture Funkの記事を書いたのですが↓
関連アーティストの取材を読んでると「(源流とされる)VaporwaveとFuture Funkの違い」の話題が散見されました。NightTempoなんかは「実際は違う音楽なんです」と念押ししてます。Vaporwaveってデザインや美学としてNikeやアリアナ・グランデ規模のメインストリームに拡がったので、一緒くたにされること多いのかもしれません。
簡単に言うと、サウンドとしては、インターネットから生まれたジャンルVaporwaveは実験音楽っぽく、そのコミュニティ近隣から派生していったFutureFunkは明るくて踊れる、って意見が多いです。
Vaporwaveの曲 (記事でも紹介したVektroid)
Future Funkの曲 (記事で紹介した『フライディ・チャイナタウン』海外普及につながったaestsのamv)
まず、わかりやすいのが「クラシック作曲家Hayley MendozaがFutureFunkを説明する」記事。
日本においては"obscure"率低いですが……。
つづいてFuture Funkのパイオニア、マクロスMACROSS 82-99の意見。
このFutureFunkは「難しくなくて踊れて楽しい」って、簡単な話だけど結構重要だなと。前出NIghtTempoの説明を読んでも、Vaporwaveのほうが難解で、ある種の批評性が要である印象を受けます。
今度は、Vaporwave寄りとされるシンガポール在住アーティストJerry Galeriesによる見解です。
代表曲を聴けばわかると思うのですが、こうした違いにより、実験的なVaporwaveよりも、ポップでディスコなFuturFunkのほうがライト層にまで波及しやすい状況になってるのかなと。
シティポップ受容の観点でも、Kompass対談記事では「ミレニアル世代のオタク文化からZ世代のライト層」への変換が語られています。
そのまま「Vaporwaveはミレニアル世代のオタク中心」「FutureFunkはZ世代のライト層に波及した」状況と言える……のかもしれません。ここまで踏み込むとなると、詳しい方に質問したほうがいい感じですが。
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