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政治と知性 亡国109 異次元の少子化対策=異次元の年金削減 政治もメディアも死んだ国
最近の首相の馬鹿さ加減は「異次元」という言葉を安易に使いすぎるところにも表れている。
すでに、知性の低い首相が続いていること自体が「異次元」だということに気づかないのだろうか?
確かに、記憶が正しければ戦後のベビーブームでは最高で270万人くらい出生数があったと思った。
それが今や80万人を切ったというのだから、極端に言えば、80万人がいずれ270万人を支えなければならない国だということである。
これは物理的にも不可能だろう。
第1次ベビーブーム世代(1947年頃)は現在後期高齢者(75歳)に突入したあたり。30%は介護が必要になってくるから、1947年生まれの人だけで単純に計算しても80万人強の人が要介護という計算になる。
第1次ベビーブームの子世代=第2次ベビーブームが220万人弱くらいの出生数だったが、1971~73年生まれくらいだろうか?すでに50歳を過ぎ、大企業では「役職定年という」体のいい定年退職第1段の憂き目にあっている年齢である。
つまり、本来は、第1次ベビーブームの親世代を、第2次ベビーブームの子世代が支えるべきはずが、「役職定年」などの国が放置してきた企業論理による低所得化で支えきれないのが現状なのである。
当然そのしわ寄せは、他の世代に飛び火する。
「異次元」の少子化対策と言っても、まずは、異次元にレベルが低い政治家をすげ替えない限り、悪循環は続くとしか言えない。
正直言って、社会保障が成り立つ国とは思えないのである。